プロ初のサヨナラ本塁打!
プロ野球セ・パ両リーグは16日(火)、9・10月度の「スカパー!サヨナラ賞」を発表。パ・リーグはオリックスの中島宏之、セ・リーグはヤクルトの上田剛史がともに初受賞を果たした。
中島は9月1日(土)に行われた西武戦(京セラD大阪)の9回、7-8と1点を追う無死二三塁の場面で自身初のサヨナラ本塁打を放った。
この試合は、オリックスが4回終了時点で1-8と7大きくリードされる苦しい展開。しかし、5回と7回にロメロの2ランとソロで3点を返すと、8回にはT-岡田の2ランが飛び出し、一発攻勢で1点差まで詰め寄る。
すると7-8で迎えた9回裏。西武の“守護神”ヒースを攻めたて、ロメロ、吉田正の連打で無死二三塁のチャンスを作り、打席には5番・中島。一打逆転の場面で投じられた初球をフルスイングで弾き返すと、打球はレフトスタンドへ一直線。自身初となるサヨナラ本塁打は劇的な逆転サヨナラ3ランとなった。
▼ 中島宏之・コメント
こういった賞を頂いて、急に教えてもらったのですごく嬉しいです。
あの日は、いい場面で自分にまわってきたので「自分でいったろ!」といった気持ちで打席に入りました。
たぶん真っ直ぐだったと思うのですが、ホームランにできました。
来シーズンも「毎日勝つ!」という思いでしっかり準備をして、どんな状況でも向かっていく気持ちで頑張りたいと思います。
ファンの皆様、いつも球場でテレビで見て頂きありがとうございます。
これからもいい場面で皆さんに喜んでもらえるような打席やプレーをしていきたいと思います。応援よろしくお願いします!
大激戦に終止符を打ち5割復帰
一方の上田は、9月4日(火)明治神宮野球場で行われた中日回戦の11回、9-9の同点で迎えた二死一二塁の場面で右中間にサヨナラ本塁打を放った。
試合は、ヤクルトが初回と2回に3点ずつを失う苦しい展開。4回に畠山・青木のタイムリーで3点差に詰め寄るが、6回と7回に再び失点を重ね、6点差で迎えた最終回、武内の2ランなどで徐々に点差を縮めると、二死から大引のタイムリーで試合は9-9の振り出しに。同点のまま延長戦に突入した。
そして迎えた11回裏、二死から四球とヒットで一二塁とし、途中出場の上田がバッターボックスへ。中日の又吉が投じた3球目を捉えて右中間に運び、4時間30分を越える熱戦に終止符を打った。ヤクルトはこの試合の勝利で勝率5割に復帰。混戦の2位争いから抜け出すキッカケとなる一打になった。
上田にとっては、2014年6月22日のオリックス戦で放ったサヨナラ犠飛以来2度目となるサヨナラ打となった。
▼ 上田剛史・コメント
受賞できて素直に嬉しいです。
9 回に逆転するという劇的な試合になってよかったです。
しばらくヒットが打てていなく、前の打席でようやく打てたので気持ち的には楽に打席へ立てました。
ベンチからも「決めてこい」、という後押しがあり、「自分が決める」という気持ちで立ちました。
打った時は、本当に一瞬のできごとで何が起こっているかよくわかりませんでした。
打った瞬間、抜けた、とは思いましたがホームランになるとはわからなかったです。