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新人王候補!楽天・田中「今シーズンがひとつの基準になる」

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楽天・田中和基

大学時代は四軍スタート


 立教大出身の楽天・田中和基は2年目の今季、シーズン序盤にノーステップ打法に変更し、再昇格後にレギュラーに定着。2年目ではあるが新人王の筆頭候補だ。

 今季大ブレイクした田中だが、立教大学時代は四軍からスタート。ただ持っている能力は、四軍選手の中でもずば抜けていた。入部して最初のフリー打撃で、3本連続で本塁打。立教大学野球部OBで田中の1年先輩・大泉健斗アナウンサーが「あれは衝撃的だった」と問いかけると、田中は「そんなの覚えているんですか?僕は全く覚えてないです(笑)」と話したが、グラウンドにいた先輩達は「あいつ誰だ!?スゲー奴が入ってきたな」とザワついていた。

 四軍で桁違いの打撃を披露した田中は、ほどなくして一軍にあがった。そこから2年秋まで出場はなかったが、レギュラーを掴むと、大学4年の時のドラフトで楽天から3位指名を受け、プロ入りを果たした。

自身の2年目の評価は?


 プロ1年目は51試合の出場にとどまったが、2年目の今季はシーズン途中から「1番・中堅」のレギュラーの座を掴み、プロ野球の一流の証といわれる“規定打席”にも到達。

 田中は今季を「初めての事だらけでした。今シーズンが一つの基準になると思います。規定打席に立って、僕はこれくらいの成績を収められましたという。今年成績が良くなかったら、来年の目標も下がると思うし、色々な経験が出来て良かったと思います」と振り返る。

 8月1日のオリックス戦では、NPBでは8年ぶりに左右両打席アーチを達成。「左右両打席本塁打は印象に残っています。ああこいつ、右でも左でもホームラン打てるなって見てもらう事ができました。そして、レギュラーとして出続けられた事自体が自信になりました」と手応えを掴んだという。

 9月以降は成績を落としてしまったが、打率.265、18本塁打、45打点、21盗塁の成績を残し、2年目のシーズンを終えた。

 自身の成績については「上出来、という言葉は違うかもしれませんが、僕自身試合に出続けて、どんなタイプか、どんな成績を残すかという事がわかったシーズンでした」と自己分析した。

初の日本代表


「日本代表は初めての事ですし、僕自身、現段階でプレー自体が評価されたというよりは、2年後、東京五輪に向けて勉強する場を与えて頂いたという感じに捉えているので、吸収したいなと思っています」。

 シーズンは終わったが、11月に行われる日米野球の侍ジャパンに選出され、まだ戦いが残されている。

 田中が主戦場にする外野は、柳田悠岐(ソフトバンク)、筒香嘉智(DeNA)、秋山翔吾(西武)、鈴木誠也(広島)、丸佳浩(広島)、平田良介(中日)、吉田正尚(オリックス)など、球界全体を見渡してもかなり層が厚い。その中で、日米野球の日本代表の座を掴んだ。

 田中は「その方々のレベルに自分がなれるかはわかりませんが、普段自分が同じチームの先輩方から学んでいる事とはまた違った目線での考え方を吸収できると思います」と意気込む。

 5年前に立教大学で四軍だった男は、楽天でレギュラーを掴んだだけでなく、日本代表まで上りつめた。「何があるかわかりません。巡り合わせだなって思います」。スターダムへの階段を登り始めた田中から今後も目が離せない。

▼ 楽天・田中と大泉アナの関係性
大泉アナウンサーと楽天・田中は立教大学野球部の先輩と後輩の間柄。大泉アナが田中の1学年先輩にあたる。楽天・田中は大泉アナと同じ四軍スタートだったが、フリー打撃での3連発のアピールが功を奏し一軍へ昇格。大泉アナは神宮での公式戦前、フリー打撃の際、センターで守備練習を行う田中が捕球したボールをもらうなど、一軍の練習補助をしていた。

(取材・ニッポン放送アナウンサー大泉健斗)
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