セCSファイナルステージ第3戦
○ 広島 5 - 1 巨人 ●
<10月19日 マツダスタジアム>
広島が3連勝でクライマックスシリーズ・ファイナルステージを突破。2年ぶりとなる日本シリーズ出場を掴み取った。
王手をかけて迎えた第3戦。この日は先発・九里亜蓮がプレッシャーをはねのけて見事な投球を見せる。立ち上がりは坂本勇人・田中俊太を連続三振に斬る好スタートを見せると、2回は味方の失策で無死二塁のピンチを迎えながら、後続を断って無失点で切り抜ける。
3回以降も三振とゴロの山を築き、気がつけば5回まで巨人打線を無安打に封じる快投。6回一死から坂本に初安打となる二塁打を浴びると、二死としながらもケーシー・マギーに適時打を許して失点。続く岡本和真にも安打を浴びたところで降板となったが、5回2/3を3安打、7奪三振で1失点と大一番で見事に役割を果たした。
打線も九里の好投に応え、2回に野間峻祥の適時打などで2点を先制。3回には丸佳浩がライトスタンド中段まで運ぶ完璧な一発を放って1点を加えると、5回には相手のタイムリーエラーでさらに2点を追加。試合を優位に進める。
そして終盤戦は継投。7回は一岡竜司が3人で斬る好リリーフを見せ、8回はジェイ・ジャクソンがピンチを招いたものの、左腕のヘロニモ・フランスアが2球で火消し。9回はそのままフランスアが続投して締めくくり、5-1の逃げ切り勝ち。広島が3連勝で一気に日本シリーズ進出を決めた。
一方の巨人はファーストステージで2位・ヤクルトを破るも、3連覇王者・広島の壁は高く。下剋上とはならず、高橋由伸監督とともにもう一度東京ドームへ帰るという夢は叶わなかった。