グラウンドには、銭が埋まっている…
プロ野球のオフの話題といえば、選手たちの契約更改。プロ野球選手という職業は、「※金額は推定」と必ず注釈が付けられるとはいえ、年収が公にされてしまう特殊な稼業だ。
近年では“プロ野球とお金”にフォーカスした異色の野球漫画『グラゼニ』が人気を博し、スカパー!で放映されているアニメもこの秋でシーズン2に突入。夢のある華やかな部分だけでなくリアルな裏側も描かれており、これまで以上にお金の話題に興味を持っているファンも多いことだろう。
そんな中、今回は冬の契約更改シーズンを前に、今オフ大幅な年俸アップを勝ち取りそうな今季のブレイク選手をピックアップ。「グラウンドに埋まっている銭」を掘り起こした選手を紹介していく。
史上最年少で「3割・30本・100打点」を達成
今季のプロ野球で最も大きな飛躍を遂げた選手といえば、岡本和真(巨人)は間違いなくその一人だろう。
2014年のドラフト1位で入団も、過去3シーズンはなかなか芽が出ず。期待された昨季も一軍では15試合の出場で打率.194に留まり、本塁打は0と持ち味を発揮することができなかった。
それが今季は開幕からスタメンの座を守り続けると、これまでの苦戦が嘘のように猛打爆発。6月からは巨人軍第89代4番打者としてチームを引っ張り、高橋由伸監督の期待に応えて最後まで4番の座を守り抜いている。
圧巻だったのはシーズン最終戦の10月9日・阪神戦。試合前の段階で97打点だった岡本に対し、ファンは「どうにか100打点を…」と願うも3打席凡退。万事休すかと思われた7回、先頭で迎えた第4打席にレフトへの本塁打を放つと、走者を二塁に置いて迎えた第5打席でも左中間スタンドに叩き込む2打席連続弾。ラスト2打席でちょうど3打点を稼ぎ、ピッタリ100打点の大台に到達して見せたのだった。
▼ 岡本和真(巨人/22歳/推定年俸1200万円)
[昨季成績] 15試 率.194(31-6) 本0 点2
[今季成績] 143試 率.309(540-167) 本33 点100
☆全試合出場
☆打率3割達成(リーグ12位)
☆本塁打30本達成(リーグ6位)
☆打点100達成(リーグ2位)
☆安打数リーグ3位
☆史上最年少の「3割・30本・100打点」達成
岡本和真の今季の成績と、特筆すべきポイントがこちら。やはり前年までの通算本塁打が1、通算打点は6だったところからの大爆発は見逃せない。また、3割・30本塁打だけでも大幅アップは見込めたが、最後の最後で「100打点」に乗せたというのは、年俸を考える上で大きな一押しとなるに違いない。
比較対象を探すのは難しいが、チームの先輩である坂本勇人はプロ2年目の2008年に144試合に出場。打率.257、8本塁打という成績だったが年俸は3400万円とアップし、2009年に141試合の出場で打率.301、18本塁打をマークすると8000万円に倍増。2010年に初の30発超えとなる31本塁打をマークすると、大台を超えて1億2000万円まで上昇した。(※金額はすべて推定)
もちろん、坂本の場合の上がり幅というのは「継続した活躍」が評価されての部分も大きいだろう。成績的には若き日の坂本を上回っている岡本だが、今オフは“坂本の2009年・2010年の間”くらいの金額と見るのが妥当か。
果たして、巨人は岡本和真にどんな評価を下すのか。今から契約更改が楽しみだ。
アニメ『グラゼニ』 シーズン2
グラウンドには、銭が埋まっている…
プロ野球球団 神宮スパイダースに所属する左の中継ぎ、
サイドスロー投手の凡田夏之介(26歳/独身)は、
高卒8年目で年俸1800万円。
決して“一流投手”とは言えない待遇の選手である。
サイドスロー投手の凡田夏之介(26歳/独身)は、
高卒8年目で年俸1800万円。
決して“一流投手”とは言えない待遇の選手である。
“30越えたらあと何年できるか分からない”
“引退してコーチや解説者になれる人はほんの一握り”
“引退後は年収100万円台の生活に陥ってしまう人もいる”
“プロ野球選手は現役のうちに稼がなければならない!”
“引退してコーチや解説者になれる人はほんの一握り”
“引退後は年収100万円台の生活に陥ってしまう人もいる”
“プロ野球選手は現役のうちに稼がなければならない!”
そんな厳しい現実を見据えながらも
凡田はあるフレーズを繰り返していた…
凡田はあるフレーズを繰り返していた…
「グラウンドには銭が埋まっている」
凡田は今日もマウンドに登る。
そう、「グラゼニ」を夢見て!
そう、「グラゼニ」を夢見て!
放送日時:毎週金曜・22時30分 ☆再放送多数
原作:森高夕次/漫画・アダチケイジ「グラゼニ」(講談社『モーニング』連載)
監督:渡辺 歩(「ドラえもん」「宇宙兄弟」監督)
シリーズ構成・脚本:高屋敷英夫(「めぞん一刻」「逆境無頼カイジ」シリーズ構成)
キャラクターデザイン:大貫健一(「MAJOR」「ガンダムビルドファイターズ」キャラクターデザイン)
音楽:多田彰文(「ポケットモンスター劇場版」「魔法使いプリキュア」ED主題歌)
音響監督:辻谷耕史(「昭和元禄落語心中」「シムーン」)
音響制作:Ai Addiction(「地獄少女 宵伽」「ノラガミ」)
アニメーション制作:スタジオディーン(「昭和元禄落語心中」「GIANT KILLING」「さんかれあ」)
チャンネル:BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス579)・スカパー!オンデマンド
※視聴方法
スカパー!のチャンネルまたはパック・セット等のご契約者は無料でご視聴いただけます。
・公式サイト:https://www.bs-sptv.com/gurazeni/
・公式Twitter:@sptv_gurazeni
製作:スカパー!・講談社
▼ 原作「グラゼニ」とは…
週刊『モーニング』(講談社)にて2010年12月より連載中の漫画「グラゼニ」。
成果主義であるプロ野球を“夢を売る徹底した格差社会”として、
「カネ」をテーマにプロ野球のシビアな世界と生活を懸けたプロ野球選手の日常を描く作品です。
リアルな描写で野球界でのファンも多く、第37回講談社漫画賞を受賞。
その他、「このマンガがすごい!2012」ではオトコ編・第2位に、
「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」では8位にランクインするなど注目を集めました。