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過去10年のセ・リーグ勢は惨敗!?各球団の「1巡目」を振り返る 【セ・リーグ編】

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2017年のドラフト会議(C)KYODO NEWS IMAGES

各球団のかけひき


 2018年のドラフト会議も目前――。今年は大阪桐蔭の根尾昂に大きな注目が集まっており、すでに中日とヤクルトの2球団が指名を公言するなど、様々な駆け引きが始まっている。7球団が競合した昨年の清宮幸太郎(早実⇒日本ハム)に続き、複数球団による入札は必至との見方が強い。

 しかし、それ故に各球団は1巡目の指名に頭を悩ませることになる。競合するリスクを回避して一本釣りを目指すのか、それとも競合覚悟で欲しい選手を獲りにいくのか――。特に近年は競合する有力選手たちがことごとくパ・リーグの球団に入団しているだけに、贔屓球団をセ・リーグに持つファンの方たちはやきもきしていることだろう。

 ここではドラフトが現行の制度になった2008年以降の10年間を振り返り、各球団の1巡目の指名傾向と、抽選となった場合の結果(○は当たり、✕はハズレ。記号横の数字は競合数)を振り返りたい。


阪神=単独2回:競合8回(2勝6敗)


 過去10年で8度の競合を経験。昨年は清宮幸太郎、安田尚憲と、左の大砲候補の獲得を目指したが抽選で敗れ、最終的には仙台大の馬場皐輔の交渉権を手にした。

 矢野新監督の下、昨季逃した左の大砲候補として藤原恭大(大阪桐蔭)を狙うのか。抽選の勝率は14戦4勝の「.286」となっている。

17年:[競] 清宮幸太郎(✕7)⇒安田尚憲(✕3)⇒馬場皐輔(〇2)
16年:[単] 大山悠輔
15年:[競] 高山 俊(〇2)
14年:[競] 有原航平(✕4)⇒ 山崎康晃(✕2)⇒ 横山雄哉
13年:[競] 大瀬良大地(✕3)⇒ 柿田裕太(✕3)⇒ 岩貞祐太(〇2)
12年:[競] 藤浪晋太郎(○4)
11年:[単] 伊藤隼太
10年:[競] 大石達也(✕6)⇒ 榎田大樹
09年:[競] 菊池雄星(✕6)⇒ 二神一人
08年:[競] 松本啓二朗(✕2)⇒ 藤原紘通(✕2)⇒ 蕭一傑


中日=単独3回:競合7回(3勝4敗)


 過去10年で競合指名は7回ながら、3勝4敗とまずまずの戦績。昨年は中村奨成(広陵高⇒広島)を外したが、1位指名の鈴木博志は一軍で活躍した。

 ここ6年の1位指名はいずれも投手だが、今年は根尾の指名を公言。高橋周平以来となるドラ1野手の誕生に期待がかかる。抽選の勝率は8戦4勝の「.500」と、セ・リーグの中では比較的高い。

17年:[競] 中村奨成(✕2)⇒ 鈴木博志
16年:[競] 柳 裕也(〇2)
15年:[競] 高橋純平(✕3)⇒ 小笠原慎之介(〇2)
14年:[単] 野村亮介
13年:[競] 松井裕樹(✕5)⇒ 鈴木翔太
12年:[単] 福谷浩司
11年:[競] 高橋周平(〇3)
10年:[単] 大野雄大
09年:[競] 菊池雄星(✕6)⇒ 岡田俊哉
08年:[競] 野本 圭(〇2)


DeNA=単独3回:競合7回(1勝6敗)


 昨年の単独指名となった東克樹が大活躍。過去10年の競合回数は7回と多いが、ラミレス監督になってからは競合を避けて単独で指名するケースも見られる。

 チーム事情的には即戦力の右腕を狙いたいところ。今年は高卒組に指名が集中する可能性が高く、再びの単独指名もありそうだ。抽選の勝率は11戦3勝の「.273」。

17年:[単] 東 克樹
16年:[競] 柳 裕也(✕2)⇒ 佐々木千隼(✕5)⇒ 浜口遥大
15年:[単] 今永昇太
14年:[競] 有原航平(✕4)⇒ 山崎康晃(〇2)
13年:[競] 松井裕樹(✕5)⇒ 柿田裕太(〇3)
12年:[競] 東浜 巨(✕3)⇒ 白崎浩之
11年:[競] 藤岡貴裕(✕3)⇒ 松本竜也(✕2)⇒ 北方悠誠
10年:[競] 大石達也(✕6)⇒ 須田幸太
09年:[単] 筒香嘉智
08年:[競] 松本啓二朗(〇2)


巨人=単独5回:競合5回(1勝4敗)


 ここ10年で5度の単独指名。競合は5回で、そのうちの1回は巨人以外入団拒否の姿勢を表明していた菅野智之に対し、日本ハムが強行指名したケースも含まれる。

 抽選はことごとく外しており、過去10年で抽選を制したのは10年前の大田泰示のみ。抽選の勝率は7戦1勝の「.143」だが、重複覚悟で根尾に向かうのか!?

17年:[競] 清宮幸太郎(✕7)⇒ 村上宗隆(✕3)⇒ 鍬原拓也
16年:[競] 田中正義(✕5)⇒ 佐々木千隼(✕5)⇒ 吉川尚輝
15年:[単] 桜井俊貴
14年:[単] 岡本和真
13年:[競] 石川 歩(✕2)⇒ 小林誠司
12年:[単] 菅野智之
11年:[競] 菅野智之(✕2)⇒ 松本竜也
10年:[単] 沢村拓一
09年:[単] 長野久義
08年:[競] 大田泰示(〇2)


ヤクルト=単独2回:競合8回(0勝8敗)


 競合覚悟でドラフトに臨み、過去10年で0勝8敗と良い思い出のない抽選だが、外れ1位で獲得した山田哲人や石山泰稚が活躍。昨年の村上宗隆も1年目から楽しみな結果を残している。

 すでに根尾の指名を明言しており、競合覚悟の姿勢。今年こそヤクルトに歓喜の瞬間が訪れるのか!? 抽選自体は12戦3勝の勝率「.250」となっている。

17年:[競] 清宮幸太郎(✕7)⇒ 村上宗隆(〇3)
16年:[単] 寺島成輝
15年:[競] 高山 俊(✕2)⇒ 原 樹理
14年:[競] 安楽智大(✕2)⇒ 竹下真吾
13年:[競] 大瀬良大地(✕3)⇒ 杉浦稔大(〇2)
12年:[競] 藤浪晋太郎(✕4)⇒ 石山泰稚
11年:[競] 高橋周平(✕3)⇒ 川上竜平
10年:[競] 斎藤佑樹(✕4)⇒ 塩見貴洋(✕2)⇒ 山田哲人(〇2)
09年:[競] 菊池雄星(✕6)⇒ 中沢雅人
08年:[単] 赤川克紀


広島=単独4回:競合6回(2勝4敗)


 ここ10年で交渉権を手にしたのは2回。昨年は中日と競合した中村の交渉権を獲得したが、再抽選の結果も併せて考えると、くじ運にはそれほど恵まれていない。

 大卒投手をドラフト1位で指名することの多かった近年だが、今年はどうなるか。抽選結果は8戦2勝の勝率「.250」だが、3球団以上の競合も多いことを考えるとまずまずの数字と言えそうだ。

17年:[競] 中村奨成(〇2)
16年:[競] 田中正義(✕5)⇒ 佐々木千隼(✕5)⇒ 加藤拓也
15年:[単] 岡田明丈
14年:[競] 有原航平(✕4)⇒ 野間峻祥
13年:[競] 大瀬良大地(〇3)
12年:[競] 森 雄大(✕2)⇒ 増田達至(✕2)⇒ 高橋大樹
11年:[単] 野村祐輔
10年:[競] 大石達也(✕6)⇒ 福井優也
09年:[単] 今村 猛
08年:[単] 岩本貴裕
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