ニュース 2018.10.24. 20:48

パ・リーグは大豊作?!各球団の「1巡目」を振り返る 【パ・リーグ編】

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7球団が競合した早実・清宮幸太郎の交渉権を引き当てた日本ハム・木田優夫GM補佐(C)KYODO NEWS IMAGES

各球団の悲喜交々


 2018年のドラフト会議も目前――。今年は大阪桐蔭の根尾昂に大きな注目が集まっており、すでに中日とヤクルトの2球団が指名を公言するなど、様々な駆け引きが始まっている。7球団が競合した昨年の清宮幸太郎(早実⇒日本ハム)に続き、複数球団による入札は必至との見方が強い。

 しかし、それ故に各球団は1巡目の指名に頭を悩ませることになる。競合するリスクを回避して一本釣りを目指すのか、それとも競合覚悟で欲しい選手を獲りにいくのか――。特に近年は競合する有力選手たちがことごとくパ・リーグの球団に入団しており、今年もその流れは続くのか注目だ。

 ここではドラフトが現行の制度になった2008年以降の10年間を振り返り、各球団の1巡目の指名傾向と、抽選となった場合の結果(○は当たり、×はハズレ。記号横の数字は競合数)を振り返りたい。


楽天=単独1回:競合9回(3勝6敗)


 ここ10年で単独指名は一度だけ。基本的には競合覚悟でドラフトに臨んでおり、昨年も果敢に清宮争奪戦に挑んだ。近年は高卒の有望株を指名する傾向にある。

 石井一久GMは、東北出身の吉田輝星ではなく野手の1位指名を明言。根尾の指名が有力視されており、今回も競合覚悟で注目株の指名に動きそうだ。抽選結果は12戦5勝とまずまず。

17年:[競] 清宮幸太郎(×7)⇒ 村上宗隆(×3)⇒ 近藤弘樹
16年:[単] 藤平尚真
15年:[競] 平沢大河(×2)⇒ オコエ瑠偉
14年:[競] 安楽智大(○2)
13年:[競] 松井裕樹(○5)
12年:[競] 森 雄大(○2)
11年:[競] 藤岡貴裕(×3)⇒ 武藤好貴
10年:[競] 大石達也(×6)⇒ 塩見貴洋(○2)
09年:[競] 菊池雄星(×6)⇒ 戸村健次
08年:[競] 野本 圭(×2)⇒ 藤原紘通(○2)


ロッテ=単独3回:競合7回(3勝4敗)


 直近10年における1巡目の抽選結果は3勝4敗。3球団以下の競合は必ず引き当てている。

 16年は1巡目で田中を、17年は清宮を外したものの、いずれも再抽選の末に佐々木千隼と安田尚憲を引き当てるなど、抽選の結果だけをみれば11戦7勝と大きく勝ち越している。今年はすでに藤原恭大の指名を明言。その引きの強さを発揮できるか注目だ。

17年:[競] 清宮幸太郎(×7)⇒ 安田尚憲(○3)
16年:[競] 田中正義(×5)⇒ 佐々木千隼(○5)
15年:[競] 平沢大河(○2)
14年:[単] 中村奨吾
13年:[競] 石川 歩(○2)
12年:[競] 藤浪晋太郎(×4)⇒ 松永昂大(○2)
11年:[競] 藤岡貴裕(○3)
10年:[競] 斎藤佑樹(×4)⇒ 伊志嶺翔大(○2)
09年:[単] 荻野貴司
08年:[単] 木村雄太


オリックス=単独6回:競合4回(1勝3敗)


 近年は大学・社会人の単独指名が続いていたが、昨年は即戦力左腕を狙う西武と重複。2016年まで抽選は全敗だったが、08年以降では初めて競合を制した。この10年の抽選は7戦1勝となっている。

 今年は小園海斗(報徳学園)の指名を明言し、珍しく高卒野手の獲得に向かう。ソフトバンクも小園の1位指名を明言しているため、2年連続の競合は必至の情勢だ。

17年:[競] 田嶋大樹(○2)
16年:[単] 山岡泰輔
15年:[単] 吉田正尚
14年:[単] 山崎福也
13年:[単] 吉田一将
12年:[競] 藤浪晋太郎(×4)⇒ 松永昂大(×2)⇒ 松葉貴大
11年:[競] 高橋周平(×3)⇒ 安達了一
10年:[競] 大石達也(×6)⇒ 伊志嶺翔大(×2)⇒ 山田哲人(×2)⇒ 後藤駿太
09年:[単] 古川秀一
08年:[単] 甲斐拓哉


日本ハム=単独2回:競合8回(4勝4敗)


 「その年の一番」を指名するという球団方針の下で、8度の競合を経験。昨年は7球団が競合した清宮の交渉権を獲得した。

 今年は根尾に向かうのか!?抽選となれば、清宮を引き当てた木田優夫GM補佐の“黄金の左”に注目が集まることは間違いない。抽選結果は12戦4勝だ。

17年:[競] 清宮幸太郎(○7)
16年:[競] 田中正義(×5)⇒ 佐々木千隼(×5)⇒ 堀 瑞輝
15年:[競] 高橋純平(×3)⇒ 小笠原慎之介(×2)⇒ 上原健太
14年:[競] 有原航平(○4)
13年:[競] 松井裕樹(×5)⇒ 柿田裕太(×3)⇒ 岩貞祐太(×2)⇒ 渡辺 諒
12年:[単] 大谷翔平
11年:[競] 菅野智之(○2)
10年:[競] 斎藤佑樹(○4)
09年:[競] 菊池雄星(×6)⇒ 中村勝
08年:[単] 大野奨太


ソフトバンク=単独3回:競合7回(3勝4敗)


 15年16年と、2年連続で競合を制してきたソフトバンクだったが、昨年は3度の重複を経験し、いずれも交渉権の獲得に失敗。今年はすでに小園の指名を明言しており、少なくともオリックスとは競合することになりそう。

 将来性を見据えた路線色が強い中、高校生タレントが揃う今ドラフトでどいった選手を獲得するのか楽しみだ。抽選結果は10戦3勝。

17年:[競] 清宮幸太郎(×7)⇒ 安田尚憲(×3)⇒ 馬場皐輔(×2)⇒吉住晴斗
16年:[競] 田中正義(○5)
15年:[競] 高橋純平(○3)
14年:[単] 松本裕樹
13年:[競] 松井裕樹(×5)⇒ 杉浦稔大(×2)⇒ 加治屋蓮
12年:[競] 東浜巨(○3)
11年:[単] 武田翔太
10年:[競] 斎藤佑樹(×4)⇒ 山下斐紹
09年:[単] 今宮健太
08年:[競] 大田泰示(×2)⇒ 巽 真悟


西武=単独6回:競合4回(2勝2敗)


 近年は競合を避けて単独指名を続けていたが、昨年はオリックスと競合して抽選の末に田嶋の交渉権を手にすることはできなかった。

 かつて2年連続で6球団競合を制した渡辺SDのゴッドハンドは健在だが、このところは2回連続で第一希望の選手を逃している。今ドラフトでは即戦力投手の指名に動くことが予想されるが、渡辺SDの登場はあるのだろうか?!

17年:[競] 田嶋大樹(×2)⇒ 齊藤大将
16年:[単] 今井達也
15年:[単] 多和田真三郎
14年:[単] 高橋光成
13年:[単] 森 友哉
12年:[競] 東浜 巨(×3)⇒ 増田達至(○2)
11年:[単] 十亀 剣
10年:[競] 大石達也(○6)
09年:[競] 菊池雄星(○6)
08年:[単] 中崎雄太

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