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オリックスの宮内オーナー、優勝へ切実な思い「新しい歴史を作らなきゃいけない」

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今年も“宮内節”が随所に


 オリックスの西村徳文新監督が26日、都内のオリックス東京本社を訪ね、宮内義彦オーナーに監督就任の挨拶と、25日に行われたドラフト会議の報告を行った。

 会談は本社内にあるオーナーの部屋で行われ、戦力分析なども含めて約1時間に及んだ。その会談後に行われた会見では、今年も宮内オーナーから厳しい意見が飛び、西村監督もチームの意識改革に着手することを明言するなど、中身の濃い会見となった。

 宮内オーナーは「チームは急に変われないと思いますが」と前置きをした上で、「投手力を落とさないことが出来れば、チームの芯は強いんじゃないかと思います。それに比べて我々のチームは若干、打つ方でなかなか適時打が出ない。1点が取れない。1点に随分泣いたので、そこは何とかしてくださいと(笑)」と投手陣の奮起を称えた一方で、打撃面の変化に期待を寄せた。

 また、「チームとしては、前半は何とか食らいついていったが、後半は1点差に泣いた。そのひとつの要因に故障者がある。このシーズンだけの特殊現象なのか? それともトレーニングの中に問題があるのか? 私としては今シーズンが異常であってほしいが、故障者の影響で戦力が落ちた部分はある。その辺を監督にお願いして出来るものかはわからないけれど(笑)。来季は故障者の少ないシーズンになって欲しい」と宮内節でここ数年悩まされている故障者についても言及した。

 一方の西村監督は「故障者を出さない。これが一番良い。どうすれば故障者が出ないのか。これは自分一人の考えでは厳しい面もあるので、各コーチ、あるいはトレーニングコーチやコンディショニングコーチ、時には選手も交えながら、真剣に向き合っていかなければいけない。今年も7月、昨年も6月に故障者が出たことでチームが下降線を辿った。故障者を出さない。出たとしてもいかに(影響を)小さくできるか。それを含めて話をしていきたいと思います」とコメント。チーム全体でコミュニケーションの密度を上げ、対処していきたいとの考えを示した。


金子と西の引き留めにも全力


「恐らく私が最も優勝から遠ざかっているオーナーだと思います」

 会見終盤、自虐気味に笑いを誘った宮内オーナーは、「記憶の中では優勝したこともあるんですけど、思い起こせば前世紀の話。新しい歴史を作らなきゃいけない。私もそんなに若くありませんから、3年先、5年先という話はあまりやりたくない。もっと近いところで強いチームを作り、優勝争いをして、上手くいけばそれをもぎ取る。そういうシーズンをぜひ作りたい」と来季の巻き返しに期待を寄せた。

 オーナーの発言を受け、西村監督は「優勝から最も遠ざかっているチームということを我々首脳陣、選手がしっかり自覚をして野球に取り組んでいかなきゃいけない。まずはそこ。しっかり選手と話し合って、そういう方向に持っていきたい。とにかく強いチーム。それを作っていくのが自分の使命だと思っているので、そこに向けて精一杯、来シーズン頑張ります」と決意を新たにしていた。

 また、FA権を取得した金子千尋と西勇輝の先発ツートップが同時に流出する可能性も考えらえるなか、宮内オーナーは「FA権というのは選手に与えられた権利。これを『やめてくれ』とは言えないけれど、我々としては最大限、誠意を持って我々のチームに残ってもらう努力をしたい」との思いを口にし、全力で引き止めにかかる意向を示した。

 前日のドラフトに関しては「95点」と高評価を下した宮内オーナーと西村監督。秋季キャンプでは夜の時間を利用して、コーチ陣、スコアラーに選手を入れて、野球の頭を鍛えるトレーニングを行うという。宮内オーナーが例年、「野球の勉強をして欲しい」と言ってきたことを、西村監督が実践する形だ。「優勝争いをするチームはどうやって作ったらいいのかをまず真っ先に考えなきゃいけない」という西村オリックスは、来月2日から高知で行われる秋季キャンプで新たなスタートをきる。


取材・文=どら増田
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※訂正(2018年10月27日24時00分)
漢字の誤変換を修正いたしました。大変失礼いたしました。
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