ニュース 2018.10.29. 11:30

立教野球部出身のニューボイス【深澤弘のショウアップナイターヒストリー】

ニューボイスが登場


深澤:ショウアップナイターファンクラブの皆さん、ご機嫌いかがですか。深澤弘です。皆さん、二ッポン放送のショウアップナイターにですね、今シーズンニューボイスが登場したのお気づきになりましたでしょうか? 毎日の中継の中でわずか1、2回ですからまだお気づきにならないかもしれませんけれど、今日は、そのニューボイスをご紹介したいと思います。私の前にいるのが、東京都出身24歳、大泉健斗。
大泉:はい、こんにちは。2年目の泉こと大泉健斗と申します。

深澤:ニッポン放送に入社して2年目?
大泉:そうですね。

深澤:立教大学の野球部だったんだって?
大泉:はい。実は4軍出身だったんです。
深澤:なんだよ、4軍て。
大泉:立教の野球部って部員が200人いるんですよ。1つの軍に50人いるんですけれど、その1番下の4軍にいました。

深澤:4軍て何やってるの?
大泉:そうですね。当然練習する場所がないので、1軍が練習している時に外野で走るか、あるいは近くの体育館に行って体幹トレーニングか筋トレをひたすら行うという。
深澤:それで上達するの?
大泉:しないです。
深澤:じゃあ駄目じゃん。
大泉:どんどんどんどん差がついていってしまうので、本当にたまにノックのチャンスがあるので、そこで良い送球をしてアピールしないと上に上がれないという。


立教の4軍が輩出したリードオフマン


深澤:君が知っている範囲内で、4軍から出世した奴っている?
大泉:いま楽天で活躍している田中和基という選手がいるんですが。
深澤:嘘?あれ立教?
大泉:そうなんですよ。彼も4軍からスタートして、入部初日にフリーバッティングで、3発連続でホームランを打ったんですよ。それで上の学生コーチが、こいつは誰だということになりまして、すぐに1軍に行けと。そこから2年生でレギュラーを掴んで、今も活躍しています。

深澤:そうか、みんな面白いね、それぞれ歴史があってね。で、君は立教大学卒業した後は広告代理店に入ったの?
大泉:そうなんです。学生時代はアナウンサー目指していたんですけれど、叶わずなんですが。
深澤:何で?放送研究会行けば良かったじゃない?
大泉:どうしても六大学野球がやりたくて、神宮の舞台で立教のユニフォームで立ちたかったんですよ。
深澤:夢がデカかったんだね?
大泉:そうなんですよ。入る前は分からないので、イケると思ったんですけれど、いざ入ったら全然駄目で。
深澤:駄目ね。それでもしがみついたの?
大泉:しがみついて、その後広告代理店に入ったんですけれど、営業として1年間働いて。
深澤:良いじゃない。
大泉:でもやっぱり自分のやりたいものはアナウンサーだと。
深澤:アナウンサー?バカだねぇ。
大泉:そうですか?アナウンサーに転職したいと思ったんです。


メットライフでのデビュー戦


深澤:君のデビュー聞いたよ。西武ライオンズ球場、今何て言う?
大泉:メットライフドームですね。
深澤:みんな名前変わっちゃうんだよね?
大泉:そうなんですよ、コロコロ変わるので。
深澤:そこで日本ハム戦だっけ? 聴いてくれって頼まれてね、聴いたよ。なかなか良い度胸しているね。
大泉:そうですか? ありがとうございます。
深澤:どうだった?やっぱり緊張した?
大泉:最初は緊張しました。ただ始まってしまうと、もう本当にゾーンに入れたというか、集中して、追うのに必死だったので、楽しくやれました。
深澤:楽しくとは図々しいな。
大泉:そうですか?すみません。
深澤:解説誰だった?
大泉:野村さんですね。弘樹さん。
深澤:良かったね、彼は優しいもんね?
大泉:そうなんですよ、何を聞いても優しく返して下さるので。

深澤:聞いた感想だけど、絶対に守るのは文法。日本語の文法。めちゃくちゃな言葉遣いしちゃ駄目だよ?そうすると、聴いている皆さんは意味がよく分からない。俺たち早口だろ? 次から次へ色んなこと言うだろ?だから聴いている皆さんに分かっていただけない。そのために文脈をきちんと、特に文法を正しく言わないと駄目。意外に文法なんか頭にないだろ?
大泉:そうですね。
深澤:字を読む時はね、文法にこだわるんだ。アナウンサーというのは。ここで一息とか、ここでゆっくり休むとか、こことここ切っちゃいけない。だけど、フリートークとなると、どっかいっちゃうんだよね。それがやっぱり1番のリスナーに対して申し訳ないとこなんだよね。文法もね。
大泉:はい。


先輩からの金言


深澤:それから後は?どんな気持ちで放送している?
大泉:あとはですね、松本秀夫アナウンサーから口酸っぱく言われているのが、アウトカウント、得点、イニング。これはもう絶対に疎かにしちゃいけないということで、これは本当にたくさん言うようにしています。
深澤:それからプレーが止まった時、そのプレーもね、アウト、セーフとかね、今のどうだったって。というのは、ラジオだから。ラジオの前にいる皆さんを欲求不満にさせちゃう。何だよこの野郎、もっと点数言えよ!とかよくあるじゃない?絶対それが禁物なんで。松本はまぁ良いこと言うね。
大泉:そうです。はい。
深澤:あとは野球は相当知っているかい?
大泉:野球はそうですね、知っているかどうかは分からないんですけど。
深澤:4軍だもんな。
大泉:4軍なので。1軍の高いレベルでは出来なかったんですけれど、ただやっぱり15年間ずっと野球をやって来たので、自分で言うのもなんですけれど、愛情は僕はあると思います。
深澤:愛情だけじゃ放送は出来ねぇからな。野球をうんと勉強するんだぞ。実に奥深い。それで我々の最後は目に見えないところまでみなさんにお伝えするという。監督の腹の中とか。今マウンドでピッチャーは何考えているとか、キャッチャー何考えているとか。全部そういうことを読んで読んで読みながら。最初は出来ないよ?物語として組み立てていくと、中継って結構面白くなると思うんだな。
大泉:そうですね、そこまで考えが及んでなかったと思います。

深澤:あ、そうそう。聞くの忘れてた。どこ守っていたんだよ?
大泉:僕はセンターを守っていました。外野手です。
深澤:センターか、立教弱いわけだな。あ、でも今は強いんだよな、立教?
大泉:今はそうですね。最近優勝もして、どんどんどんどん大阪桐蔭高校からどんどん強い選手が入って来て。
深澤:そこから来れば強くなるよなぁ?それで?センターで1番?じゃあ足が速いんだ?
大泉:足は6秒6です。速くないんですよ。小柄で足もそんなに速くない。大学レベルではまったく通用しなかったという。
深澤:しょうがないな。今度は放送レベルでアナウンサーとして、通用すれば良いわけだけれど。まぁ君の僕の第一印象は、良いのは明るいよね。バカみたいに明るいか。あまりバカじゃ良くないけれど、でも明るいっていうのは、絶対必要だからな。それから仕事に対して、これからいっぱい大変だと思うけれど、明るく楽しく向かっていくことだな。良いか、くれぐれも言うけれど、文法守れよ?文法な。
大泉:はい。


(ニッポン放送ショウアップナイター)

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