ニュース 2018.10.29. 12:14

若き侍、連覇ならず…延長タイブレークの末に痛恨の敗戦

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8回無失点の力投を見せた近藤
第2回 WBSC U-23ワールドカップ
● 日本 1 - 2 メキシコ ○
<現地時間10月27日 エドガー・レンテリア・スタジアム>

 コロンビアで行われている『第2回 WBSC U-23ワールドカップ』も、現地時間28日(日本時間29日)をもって大会の全日程を終了。オープニングラウンドから負けなしの8連勝で決勝戦に駒を進めた侍ジャパンU-23代表は、オープニングラウンドで勝利を挙げたメキシコ相手に苦戦を強いられ、延長タイブレークの末に敗れた。


 決勝戦の相手は、オープニングラウンドで同組だったメキシコ。その時は初回に内田靖人の3ランで先制するなど、7-2で快勝している。

 しかし、この日は相手先発モラレスの攻略に四苦八苦。速球に緩いチェンジアップを混ぜながら低めを丁寧につく投球を前に凡打の山を築き、5回まで無安打に封じられてしまう。6回になってようやく大河(DeNA)が初安打を放つものの、後が続かず。8回まで1安打・無得点と攻略の糸口を掴むことができない。

 それでも、日本は先発の近藤弘樹(楽天)が力投。2回には二死から3連打を浴びるも、今大会幾度となくチームを救ってきた右翼手・周東佑京(ソフトバンク)のレーザービームで本塁を狙った走者をアウトに。バックにも助けられて失点を防ぐと、8回まで7安打を許しながら粘りの投球でスコアボードにゼロを並べていく。

 迎えた9回、日本は好投の近藤に代えて成田翔(ロッテ)をマウンドへ。先頭打者を際どい四球で歩かせてしまうものの、後続を冷静に斬って無失点。近藤-成田のリレーで9回を無失点に封じる。

 その裏、メキシコも好投のモラレスに代えて2番手オルダスにスイッチ。投手の代わり端を狙いたいところだったが、ここも三者凡退。結局9回まで1安打と打線が沈黙し、試合はタイブレーク方式の延長戦へともつれ込んだ。


 無死一・二塁の打順引き継ぎではじまる今大会のタイブレーク。メキシコは最初の打者がきっちりと犠打を決めて一死二・三塁。ここで9番マシーアスにセンターへ弾き返され、一気に二者が生還。先制を許してしまう。さらにハイメにも安打を許して一死一・三塁とピンチが続いたが、次打者は捕邪飛に打ち取って二死。このしびれる場面で代わった3番手・水野匡貴(ヤマハ)も3番バレンズエラを外野フライで斬り、なんとか適時打の2点でしのいだ。

 その裏、日本は4番・内田からの攻撃。今大会3本塁打を放っている主砲だが、日本ベンチは走者を進める犠打を選択。これをしっかりと決め、メキシコと同じ一死二・三塁のチャンス。ところが、5番の安田尚憲(ロッテ)は詰まったニゴロ。走者が一人還って1点差となるも、二死と追い込まれてしまう。

 二死三塁から打席に入った好調・原沢健人(SUBARU)が四球を選び、続く堀内謙伍(楽天)も代わった左腕のアルバラードから四球を選んで満塁とするも、最後は西巻賢二(楽天)が右飛に倒れて万事休す。最後まで打線がつながらず、1-2で敗れた。

 オープニングラウンド、スーパーラウンドは全勝で突破を果たすも、最後の最後の一敗で優勝を逃した日本。国際大会の怖さを思い知らされる形で、悔しい準優勝に終わった。



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