2年連続は史上5人目
2018年度の「沢村栄治賞」受賞選手が29日に発表され、巨人の菅野智之が2年連続で受賞した。
日本における投手最高の栄誉として知られる沢村賞。今年はセ・リーグ最優秀防御率・最多勝利・最多奪三振の三冠に輝いた菅野智之が昨年に続いての受賞。2年連続の沢村賞受賞は杉下茂、金田正一(※3年連続)、村山実、斎藤雅樹に次ぐ史上5人目の快挙である。
沢村賞には選考基準が設けられており、『25試合登板以上』・『15勝以上』・『防御率2.50以下』・『投球回数200イニング以上』・『150奪三振以上』・『10完投以上』・『勝率6割以上』という7つの項目をベースに選考委員会で協議の上で決定される。
今季の菅野は28試合に登板して15勝、防御率2.14。202回を投げて200奪三振、10完投に勝率.652と7項目すべてをクリア。基準をすべてクリアしての受賞は2011年の田中将大(楽天)以来で史上8人目の快挙となった。
▼ 菅野智之
[今季成績/規定]
(1)15勝 /15勝以上 [○]
(2)200奪三振 /150奪三振以上 [○]
(3)10完投 /10完投以上 [○]
(4)防御率2.14 /防御率2.50以下 [○]
(5)202回 /200投球回以上 [○]
(6)28試合 /25試合以上 [○]
(7)勝率.652 /勝率6割以上 [○]
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☆7項目すべてクリア
直近10年の沢村賞投手
<2017年>
菅野智之
25登板 17勝 防御率1.59 171奪三振 187回1/3 6完投 勝率.773
<2016年>
クリス・ジョンソン(広島)
26登板 15勝 防御率2.15 141奪三振 180回1/3 3完投 勝率.682
<2015年>
前田健太(広島)
29登板 15勝 防御率2.09 175奪三振 206回1/3 5完投 勝率.652
<2014年>
金子千尋(オリックス)
26登板 16勝 防御率1.98 199奪三振 191回 4完投 勝率.762
<2013年>
田中将大(楽天)
28登板 24勝 防御率1.27 183奪三振 212回 8完投 勝率1.000
<2012年>
摂津 正(ソフトバンク)
27登板 17勝 防御率1.91 153奪三振 193回1/3 3完投 勝率.773
<2011年>
田中将大(楽天)
27登板 19勝 防御率1.27 241奪三振 226回1/3 14完投 勝率.792
<2010年>
前田健太(広島)
28登板 15勝 防御率2.21 174奪三振 215回2/3 6完投 勝率.652
<2009年>
涌井秀章(西武)
27登板 16勝 防御率2.30 199奪三振 211回2/3 11完投 勝率.727
<2008年>
岩隈久志(楽天)
27登板 21勝 防御率1.87 159奪三振 201回2/3 5完投 勝率.840
※所属は当時