球界を代表する捕手がFA宣言へ
西武は7日(水)、炭谷銀仁朗選手(31)からフリーエージェント(FA)権を行使する旨の話があったことを発表した。
2005年の高校生ドラフト1巡目で平安高から西武に入団した炭谷は、プロ1年目の2006年に高卒新人捕手としては異例の開幕一軍入りを果たすと、プロ野球界では史上2人目、実に51年ぶりに高卒新人捕手として開幕スタメンデビューを果たす。さらに当時19歳だった涌井秀章(現ロッテ)と10代でバッテリーを組み、勝利を収めるなど活躍し、1年目から54試合に出場した。
その後も着実に経験を積み、2009年には112試合に出場。翌年はケガの影響もありほぼ1年を棒に振ったが、2011年からは7年連続で100試合以上に出場し、正捕手としてチームをけん引し続けた。今季は森友哉を捕手として起用する球団の方針もあり47試合の出場にとどまっが、エース菊池雄星が先発する際には女房役としてマスクをかぶり、チームの10年ぶりとなるリーグ制覇に貢献した。
炭谷は2014年に国内FA権を取得し、去就が注目を集めていたがFA宣言はせずにチームに残留。2015年にはゴールデングラブ賞とベストナインを受賞し、WBCにも2度出場するなど日本球界を代表する捕手として長年にわたって活躍しており、複数の球団が関心を示すのではないかと見られている。
▼ 炭谷の今季成績
・47試合
・打率.248(129打数32安打)
・0本塁打
・9打点
▼ 炭谷の通算成績
・1169試合
・打率.212(3082打数653安打)
・31本塁打
・271打点