「再び戦えることをたのしみにしていました」
メジャーリーグの“最強捕手”として知られるヤディエル・モリーナが9日(金)から開幕する『2018 日米野球』のため来日。7日に東京ドームで会見を行った。
モリーナはセントルイス・カージナルス所属の36歳。ベテランの域に突入した現在も卓越したリードと強肩は衰えを知らず、今季は自身9度目となるゴールドグラブ賞を受賞。さらに今年は2017年にハリケーンで多大な被害を受けた母国の復興に大きく貢献したことが認められ、人道援助への支援に積極的な選手に贈られる『ロベルト・クレメンテ賞』を初受賞した。
会見では「WBCで日本と戦ったこともありますので、日本にはいかに優れた選手が揃っているかを知っています。再び戦えることをたのしみにしていました」と語り、“日本の野球”の印象については「選手たちが野球に対してリスペクトを持っていて、そして的確なプレーをする。今大会では我々も負けないようにプレーをして、あとはどのような結果が出るか。楽しみにしたい」とコメント。
侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督が機動力野球を掲げている点についても、「チームには私の他にもリアルミュート、チリーノスという素晴らしいキャッチャーがいます。彼らと一緒に、しっかりと戦っていきたいと思います」と意気込みを語った。
甲斐と「是非会って話をしてみたいよ」
また、今回の侍ジャパンには、つい先日まで行われていた日本シリーズでMVPに輝き、“甲斐キャノン”の異名を全国に轟かせた甲斐拓也がメンバー入り。2年連続でア・リーグ盗塁王に輝いたホイット・メリフィールド(ロイヤルズ)をはじめとするメジャーの快足選手との対決にも大きな注目が集まっている。
そんな中、質問で“キャノン”と呼ばれている捕手がいることを聞いたモリーナは「僕もキャノンじゃないかな」と不敵な笑み。
つづけて「捕手は他の選手から学ぶことも多いポジション。甲斐選手とも機会があれば個人的に会って話をしてみたいし、その時は是非どうやって投げたら良いかを教えてもらえたらと思っているよ」と笑顔で語り、甲斐との接触を希望した。