ランニング本塁打を放った松原(59)を迎える巨人の選手たち

◆ 課題の若手台頭は?!

 巨人の新指揮官に就任し、自身3度目の初陣を終えた原辰徳監督が会見の中で繰り返し強調したのは「自信をもってプレーすること」の重要性だった。

 巨人は8日、『2018日米野球』のエキジビジョンゲームでMLBオールスターチームと東京ドームで対戦。試合は6-9で敗れたものの、先発した期待の高卒2年目右腕・高田萌生が3回5奪三振と力投し、育成出身の松原聖弥が2安打3打点1盗塁の活躍を見せてアピールするなど、随所に若手の活躍が見られた。

 MLBオールスターチームとの試合を終え、原監督は「自分たちも同じ土俵で戦っているんだということをあらためて理解し、自分にもできるんだということを思ってくれたらチーム力は上がっていく」と主張。経験値がなく気後れしがちな若手選手に“自信を持つこと”の重要性を説いた。また、3度目の初陣となった自身に関しては、「ユニフォームを着た時点から過去の数年、多少のキャリアは自分の中で捨てている」と述べ、若手たちと同様にイチからのスタートになることを強調した。

 さらに「ゲームでの打ち方とかゲームでのプレーの仕方というのは元来ない」との持論を展開。練習の延長線上に試合があるとの考えを示し、「練習通りの力を試す場所という位置付けで今日はやりましたけど、そういう風にできた人もいるし、まだまだの人もいた」と現状を冷静に分析。その上で「結果的にMLBより多くのヒットが打てた。攻撃陣は自信になったと思う」と続け、MLBの11本を上回る12本のヒットを記録した打撃陣に一定の評価を与えた。

 そして、今回の原体制でキーワードの1つになっている「のびのび野球」に関しては。「のびのび野球ということで縛りたくはない」と述べ、「選手たちがもっている能力というものを、自分に自信をもってプレーするという風に理解してもらいたい」との思いを口にした。その筆頭格に挙げたのが松原であり、原監督は「戦う以前に負けているような選手、投手ではあってはならない。そういった部分では良いものが出つつある」と、今後の課題と共に一定の手応えを口にした。

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