◆ 制限80球の中で、キッチリ5回を投げ切る
野球日本代表「侍ジャパン」の上沢直之投手(日本ハム)が、先発登板した日米野球の第2戦(東京ドーム)で、5回7奪三振1失点の好投を見せた。
上沢は1点の援護をもらい1回裏のマウンドへ。いきなり連打を浴び無死一、三塁のピンチを背負ったが、3番サンタナ(フィリーズ)を空振り三振に仕留めたあと、続くハニガー(マリナーズ)は注文通りの三ゴロ併殺に仕留めた。
2回は5番ソト(ナショナルズ)、6番リアルミュート(マーリンズ)、7番ヘルナンデス(ドジャース)を相手に、3者連続の空振り三振。鋭く落ちるフォーク、ブレーキの効いたカーブを効果的に織り交ぜながら、5-0と大量リードに変った3回もテンポよく3者凡退に抑えた。
4回は先頭の2番モリーナ(カージナルス)を死球で出したものの、続くサンタナからこの試合2つ目の併殺を奪った。4番ハニガーは空振り三振に仕留め、この回も結果に3人斬り。5回に先頭のソトに左越えソロを浴びたが、最後も9番テーラー(ドジャース)をフォークで空振り三振に仕留め、毎回の7奪三振とした。
今大会は80球の球数制限があるため、上沢は5回79球、4安打7奪三振1失点でお役御免。キッチリと先発の役割を果たし、降板後「はじめてのトップチームでの試合ということで緊張しました。初回のピンチを切り抜けたことで、自分らしいピッチングができるようになったと思います。これも会沢さんのリードのおかげと感謝しています」と振り返った。
上沢は7年目の今季、日本ハムの新エースに成長。初めて規定投球回をクリア(165回1/3)し、11勝6敗、防御率3.16の好成績を残した。