MLB軍団の一発攻勢に沈む
侍ジャパンの多和田真三郎投手(西武)が、日米野球の第3戦(東京ドーム)に先発し、5回途中5失点で降板した。
多和田は初回、変化球の制球に苦しむもキレのあるストレートを軸に2つの三振を奪うと、ヒットで出塁を許した2番モリーナを女房役の森が刺して三者凡退で終える上々の立ち上がり。続く2回、3回はボールが先行しながらも、打たせてとるピッチングで打者6人から5つの内野ゴロを奪い、3回まで35球の省エネピッチングで試合を作った。
しかし4回、先頭のリアルミュートに粘られると7球目を右翼席に運ばれて失点。先制点を許すと、不運な内野安打もあり一死一二塁とピンチは続く。ここで2戦連発中の5番ソトを迎えると、初球のストレートを振り切られ、グングン伸びる打球が天井を直撃。このボールはフェンス手前で待ち構えていた秋山のグローブに収まりライトフライとなったが、屋根がなければスタンドに入っていただろうという当たりだった。
ドームの天井に助けられた侍ジャパンはその裏、外崎の適時二塁打で1点を返したが、直後の5回表にはミスも絡みピンチを広げてしまう。先頭のハニガーの打球をショートの源田が逆シングルで捕球して一塁に送るも、これをファーストの岡本が捕球しきれず出塁(記録は内野安打)。さらに8番ヘルナンデスに四球を与えると、9番メリフィールドが三塁線にバント。ボールを処理した多和田が一塁に送球したが、これが悪送球(内野安打と悪送球)となって勝ち越しを許してしまった。
すると一死後、2番モリーナがライトポール際に飛び込む3ランを放ち、リードを4点に広げた。多和田は球数が74球と制限の80球に近づいていたこともあり、このタイミングで降板。後を受けた岩貞(阪神)が走者を許しながらも2つの三振を奪ってこの回を終えた。