ニュース 2018.11.13. 12:46

札幌大谷、初出場で初優勝!

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初出場で優勝を果たし、喜ぶ札幌大谷ナイン=神宮(C)KYODO NEWS IMAGES
明治神宮野球大会 5日目 第1試合
高校の部 決勝
● 星稜 1 - 2 札幌大谷 ○

 高校の部・決勝はU15侍ジャパンの経験もある星稜の11番・荻原(おぎはら)吟哉(1年・星稜中)と、プロも注目する身長184センチ、札幌大谷のエース・西原健太(2年・札幌大谷中)の投げ合いとなった。

 ともに直球は130キロ台中盤ながら、荻原はスライダー、西原はスライダーとチェンジアップを駆使し、4回まで両投手無失点に抑える。

 試合が動いたのは5回表。星稜は、この試合5番・ライトで先発出場していたエース奥川恭伸(2年・宇ノ気中)がニゴロながら一塁への悪送球(失策)で出塁すると、福本陽生(2年・緑丘中)が左前打で繋いで無死一、三塁。続く山本伊織(2年・高津中)の遊ゴロで三走・奥川は本塁突入できず、三本間に挟まれ、二死二、三塁となるが、ここで8番・荻原が一塁前へスクイズを決め、星稜が1点を先制する。

 しかし、7回裏、札幌大谷は一死から7番・清水悠我(2年・札幌大谷中)が中前打、8番・佐野翔騎郎(1年・日章中)が右線二塁打で二、三塁のチャンスを作ると、二死から北本壮一朗(2年・札幌大谷中)が1ボール2ストライクと追い込まれながらも、「狙い球は特に絞っていなかった。外のボールが来ると思っていたので、コースを絞っていた」と、星稜・荻原の122キロの外スライダーに食らいつき、中前へ逆転の2点適時打。

 2対1と逆転された星稜は、その後、7回途中からエース奥川が登板。準決勝から連投となったが、この日最速の148キロをマークしながら3者連続三振を奪うなど、8回まで1回1/3を無失点に抑える好投を見せた。

 9回表、一死一塁から最後は奥川をニゴロ併殺打に打ち取られ試合が終了。西原が9回130球1安打1失点完投で締めくくり、札幌大谷が初出場で初の神宮大会優勝を果たした。

▼ 札幌大谷・西原健太
「北海道大会ではチームメイトに迷惑をかけていたので、神宮大会では取り返すという気持ちで投げました。まだ実感はわいていませんけど、素直に嬉しいです」

▼ 札幌大谷・北本壮一郎
「監督から泥臭くと言われていたので、形はどうであれ、1点を取りに行こうと思って打席に入りました。打った瞬間当たりは良くなかったのですが、抜けてくれと思って走っていました」

▼ 星稜・奥川恭伸
「神宮大会の優勝を目標に立てていて優勝できなかったのは、凄く悔しいです」

(取材・文=ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
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