来年以降の大きな目標に向かって…
『2018 日米野球』の第5戦がナゴヤドームで行われ、侍ジャパンが6-5で連夜の逆転勝ち。シリーズの対戦成績を4勝1敗とし、1試合を残して勝ち越しを決めた。
チームを率いる稲葉篤紀監督は、今シリーズ3試合目となる逆転勝ちについて「まずはピッチャー陣が、点を取られながらもなんとか最小失点で食い止めてくれていること。そしてバッター陣は最後まで粘り強く、なんとか後ろにつなごうという気持ちを持ち続けていること」という2つのポイントを強調。「みんなの気持ちがひとつになっていて、それが最後の逆転というところにつながっていると思う」と投打ともに最後まで諦めない姿勢を再評価した。
2020年の東京五輪で金メダルという大目標に向かって進む稲葉ジャパン。今回の日米野球についても、「五輪の前には2019年のプレミア12という大会もある。選手たちにはそういったところも頭において過ごしてほしいと言ってきた」と指揮官。普段とは違うプレッシャーのなか、MLBのオールスターを相手にしてもひるむことなく挑み、劣勢を跳ね返していく精神力については稲葉監督も一定の手応えを示し、「緊張感のなかで、身体は緊張しながらも頭の中は整理してプレーすることができている。頼もしい選手ばかりですね」と代表選手たちを讃えている。
9日(金)に開幕した『2018 日米野球』も残すは1試合。シリーズ勝ち越しも決まったことで、より思い切ったことを試すチャンスも増えたことだろう。来季以降に向けた貴重な“ラスト1試合”。稲葉監督の采配に注目だ。