「きのうの内容も含めて」決断
9日(木)に開幕した『2018 日米野球』も本日がラストゲーム。試合前の囲み取材に登場した侍ジャパン・稲葉篤紀監督は、岡本和真(巨人)の4番起用を明言した。
14日(水)の第5戦で勝利を収め、シリーズの通算成績を4勝1敗とした侍ジャパン。勝ち越したことでオーダーの変更は?という質問に対し、稲葉監督は「そうですね。きょうは4番に岡本で」。「一度は4番で試してみたいと思っていた」という22歳の大砲を、最終戦で4番に抜擢することを明かした。
「きのうの内容も含めて」と稲葉監督。岡本は第4戦終了時点でわずか1安打と苦しい戦いを強いられていたものの、第5戦の第1打席でジュニオル・ゲラからセンターバックスクリーンへ一発。目を覚ました若き大砲は第3打席でも右方向にしぶとく安打を放つなど、4打数2安打1打点と復調の兆しを見せていた。
本人も試合後に「今までは体とバットの距離が少し離れていた」と不振の原因を振り返りつつ、金子誠コーチとのアーリーワークなどでその改善に着手したことを明かし、「体の近くを通すことを意識して打撃練習に取り組んだ結果、ホームランもヒットも良い方向に行った。引っ張るのではなくて、逆らわずに打ち返すことができた」と手応えを口にしている。
「普段どおりに、自分のバッティングをしてくれれば」と指揮官。「変に意識することなくやってもらえたら。4番という責任を感じることなく、思い切ってやってもらいたい」と“新4番”へエールを送った。