「秋山さんほどの打者でも…」
『2018 日米野球』の最終戦が15日にナゴヤドームで行われ、侍ジャパンが4-1でMLBオールスターチームに勝利。シリーズ通算成績を5勝1敗とし、良い形で2018年の戦いを締めくくった。
先制の適時三塁打を放つなど、2安打3打点の活躍を見せた源田壮亮(西武)は今回の6試合の戦いを振り返り、「いつもは相手チームである選手たちと一緒にプレーすることができてすごく頼もしかったですし、ワクワクしながら毎日野球ができました」と笑顔。「6戦通して日本の粘り強さというものが出せたと思いますし、その中で周りの選手を見ながら勉強することも多々あった。充実した期間だったなと思います」と語った。
印象に残っている部分として挙げたのは、普段もチームメイトであり、1・2番で並ぶことの多い秋山翔吾の“変化”だ。
日本の投手よりも強い球、時には動く球を投げてくるメジャーの投手たちに対し、「(打ちに行く)足上げを小さくしてみたり、タイミングの取り方も変えていた」と源田。「直接話も聞いてみて、秋山さんほどのバッターでもそういうことをするんだなと思った」と驚かされたことを明かし、「自分も始動を早くしてみたり、いつもよりボールを中に入れて(呼び込んで)みたりなど、短い期間のなかでいろいろ試すことができた」と臨機応変な対応をすることを心がけたという。
その中で源田が改めて感じたのが、「前に飛ばせば何かが起こる」ということ。「僕自身、何本か内野安打にもなりました」と語ったほかにも、今シリーズの稲葉ジャパンを振り返ってみると、犠打や盗塁で三塁まで進めた走者を内野ゴロの間に還し、確実に1点をもぎ取るという野球が随所で見られた。
守備側にとって、最も安全にアウトを取る方法が三振である。逆に言えば、攻める側はかんたんにアウトを取らせるような行為を避け、守備側に常にプレッシャーをかけていくことが重要になる。
「“三振をしない工夫”というのは、来年以降にもつながる収穫かなと思いました」。メジャーのスター軍団を相手に様々なことを試せたという経験は、きっと今後の源田壮亮にとって大きな財産となることだろう。