ニュース 2018.11.16. 10:00

解説陣がみた巨人の捕手陣

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巨人・小林誠司(C)KYODO NEWS IMAGES
 4年連続リーグ優勝を逃した巨人。チームを優勝へ導くためにも“正捕手”の存在は必要不可欠といえるだろう。

 V9時代には森昌彦、近年では07年~09年、12年~14年のリーグ三連覇時には阿部慎之助といった絶対的な正捕手がいた。阿部が一塁へコンバートとなった後、リーグ優勝を達成できていない。

 正捕手候補の筆頭は、来季も3年連続でリーグトップの盗塁阻止率を記録した小林誠司だろう。リード面ではシーズン中に山口俊、クライマックスシリーズではエース・菅野智之をノーヒットノーランに導いた。

 山口俊がノーヒットノーランを達成した7月27日の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-中日戦』で解説を務めた若松勉氏は「2巡目の大島から配球がスライダーを混ぜながら放らせておりますので、配球を変えましたよね。小林の思い切ったリードがいいですよ」と小林のリードを褒めた。

 守備面で成長を見せる小林だが、課題は打撃。2016年から2年連続で打率はリーグワーストに終わり、今季は一時打率トップに躍り出るなどしたが、終わってみれば打率.219。規定打席に到達していれば、リーグワーストの数字だ。

 守備面を考えると、来季も正捕手候補に名前が挙がるが、今季は夏前に約1カ月近くベンチスタートが続くなど絶対的な存在に至っていない。秋季キャンプでは打撃でアピールを続けており、シーズンでも同じような打撃力が求められる。

 昨年の宇佐見真吾に続き、今季も打撃が売りの捕手・大城卓三が台頭した。打撃面ではパンチ力が魅力で、小林の2本を上回る4本のアーチを描いた。9月14日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA-巨人戦』で解説を務めた山本昌氏は「1年目でこれだけ対応できれば来年、再来年とだんだんと、バッターとしても成長していくでしょう」と太鼓判を押す。

 大城が定位置を確保するためにも、守備力の向上、投手陣からの信頼を得る必要がある。

 小林の守備力を考えると打撃面が向上すれば、正捕手は間違いない存在。大城も守備面での成長を見せれば、正捕手も近づいてくるだろう。来季4年ぶりに復帰する原辰徳新監督体制のもと、アピールに成功し正捕手の座を掴むのは誰になるだろうか。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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