ニュース 2018.11.17. 11:20

今季はわずか3人…育成ドラフトからの支配下契約は狭き門

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ソフトバンク・大竹(C)KYODO NEWS IMAGES

2018年の育成ドラフトは21名


 11月14日にNPBからFA宣言選手が公示され、本格的なストーブリーグがはじまった。16日には炭谷銀仁朗(西武)と巨人が交渉。今後も丸佳浩(広島)や浅村栄斗(西武)、西勇輝(オリックス)らの動向がしばらくは話題の中心となりそうだ。

 その他では、10月25日に行われたドラフト会議で指名を受けた選手たちの入団交渉(仮契約)が多く報じられている。根尾昂(大阪桐蔭高 ⇒ 中日1位)が新人一番乗りで仮契約を交わせば、11月15日には今夏の甲子園で一躍スターとなった吉田輝星(金足農高 ⇒ 日本ハム1位)がホテルで会見を開き、契約金1億円、年俸1000万円(金額はいずれも推定)で仮契約を結ぶなど、注目を集めた。

 ドラフト1位を中心に、その模様が大々的に報じられる選手がいる一方で、あまり話題に上らないのが育成指名の選手たちだ。

 今年も支配下ドラフト終了後に行われた育成ドラフトにおいて、21名が指名を受けている。そのなかで話題になったのは、則本昂大(楽天)の実弟にあたる則本佳樹(山岸ロジスターズ ⇒ 楽天育成2位)くらいか。その則本佳樹も、則本昂大の実弟ということ、同じチームであることが大きな要素となった感は強い。まずは1日でも早く支配下契約を勝ち取り、実力で話題をさらいたいことだろう。


1年目の支配下登録選手は大竹のみ


 育成契約から支配下登録への道のりは狭く、そして険しい。

 今シーズン開幕後に育成から支配下登録されたのは14名だった。その内訳を見ると、フランスア(広島)やメルセデス(巨人)といった外国人選手が5人。久保裕也(楽天)、福敬登(中日)ら故障などで支配下登録から一時的な措置として育成契約となっていた選手が6人いた。つまり、純粋に育成ドラフトから支配下登録を勝ち取ったのは、わずか3人しかいないのである。

 その3人のなかで、昨年のドラフトで指名された選手は2017年育成4位の大竹耕太郎(ソフトバンク)ただひとり。先の日米野球で存在感を示した松原聖弥(巨人)は2年目、田村丈(DeNA)は3年目にして、ようやくつかんだ支配下登録だった。この結果からも、育成から支配下契約を勝ち取ることがどれだけ狭き門なのかがよくわかると思う。

 もちろん、支配下登録されて終わりではない。その先には一軍昇格、そしてレギュラーや先発ローテーションを賭けた戦いが待っている。その争いを勝ち抜くことは容易ではなく、過去を見ても育成ドラフトから主力クラスの活躍をした選手は多くない。


ジャパニーズドリーム


 2005年から昨年までで13回開催された育成ドラフトからチームの主力となったのは、松本哲也、山口鉄也(いずれも巨人)、西野勇士、岡田幸文(いずれもロッテ)、千賀滉大、甲斐拓也、石川柊太(いすれもソフトバンク)、砂田毅樹(DeNA)といったところか。

 しかし、千賀、甲斐や山口、西野のように育成契約から支配下登録を勝ち取りチームの主軸へと成長、さらには、日本代表のユニフォームに袖を通すことになった選手がいるのもまた事実。まさに、ジャパニーズドリームと言っていい。

 今年、育成指名を受けた21名の選手のなかから、何人が支配下登録を勝ち取ることができるのだろうか。狭き門を突破できる選手が、ひとりでも多く誕生することに期待したい。


▼ 2018年に育成から支配下登録された選手たち

<投 手>
・マルティネス(中)7試合 1勝3敗 防6.65
・フランスア(広)47試合 3勝4敗1S19H 防1.66
・久保裕也(楽)25試合 1勝0敗1S3H 防1.71
・アダメス(巨)28試合 0勝2敗4S3H 防3.94
・メルセデス(巨)13試合 5勝4敗 防2.05
・福 敬登(中)1試合 0勝0敗 防0.00
・石橋良太(楽)24試合 2勝6敗 防2.58 ☆イ
・歳内宏明(神)25試合 0勝0敗1S 防5.92 ☆ウ
・古野正人(ヤ)2試合 1勝1敗 防5.00 ☆戦力外
・大竹耕太郎(ソ)11試合 3勝2敗 防3.88
・田村 丈(De)1試合 0勝0敗 防18.00

<野 手>
・マルティネス(巨)19試合 率.180 本2 点5
・松原聖弥(巨)78試合 率.319 本0 点27 盗16 ☆イ
・佐野皓大(オ)1試合 率.000 本0 点0

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