「一人の野球人として他球団の評価を聞いてみたかった」
西武は20日、FA宣言した浅村栄斗内野手(28)から「残留せず、他球団でプレーする」旨の連絡があったことを明らかにした。
20日19時頃、本人から渡辺久信球団本部シニアディレクター兼編成部長宛に「来季は埼玉西武ライオンズに残留せず、他球団でプレーすることにした」という旨の連絡があったといい、あす球団から本件に関しての説明が行われる予定とのこと。楽天からの正式な獲得発表はないものの、残留に力を注いでいた西武と、獲得に名乗りを上げていたオリックス、ソフトバンクに断りの連絡があったことがすでに公になっており、これで争奪戦に終止符が打たれた。
浅村はプロ10年目、右打ちの内野手。今季は打率.310、32本塁打、127打点の成績で西武の10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。主将としてチームを引っ張り、自身2度目となる打点王のタイトルも獲得していた。
クライマックスシリーズで敗退した際には涙を流すシーンも印象的だったが、「一人の野球人として他球団の評価を率直に聞いてみたかった」とFA権の行使を決断。楽天とは18日(日)に都内で交渉を行い、背番号「3」と4年総額20億円程度とみられる大型契約を提示されたことが報じられていた。
浅村栄斗の動向
▼ 11月7日(水)
・FA宣言
└ 浅村「率直に他球団の評価を聞いてみたかった」
▼ 11月14日(水)
・FA宣言選手として公示
▼ 11月18日(日)
・楽天と初交渉
└ 石井一久GM「背中で引っ張れるスペシャルな選手」
※この時、ソフトバンクとすでに交渉していたことが明らかに。
▼ 11月19日(月)
・オリックスに断りの連絡
※交渉の席にはつかず。
▼ 11月20日(火)
・ソフトバンクに断りの連絡
・西武に断りの連絡
・楽天に入団の意向を伝える