異例の“再加入”
DeNAは26日、来季の契約に合意した古村徹投手(25)の入団会見を実施。年俸は600万円(推定)、背番号は「67」に決定した。
古村は地元・神奈川県出身の左腕。2011年のドラフト8位でDeNAに入団するも、故障もあって2年目からは育成契約へ。3年間在籍したものの、一軍登板がないまま自由契約となり、現役を引退して球団職員として働いていた。しかし、男は一念発起して現役復帰を決断。ケガも癒えて投手として再び投げる喜びを取り戻すと、四国IL・愛媛からBCリーグの富山と渡り歩き、自らの力でNPB復帰を実現。それも異例の“古巣復帰”を掴み取った。
今の気持ちを聞かれると、「嬉しいです」と思わず笑みがこぼれる。「前回、横浜でプレーしていた時はケガもあって思うようなプレーができなかった。それが一番悔しかったです。今の状態はすごくいいですし、こうして獲ってくださったので、次こそはチームのために活躍していければと思っています」と力強く意気込みを語る。
帰ってきたことを実感した瞬間については、「“湘南ナンバー”を見たこと」と意外すぎるポイントを挙げて笑いを誘った左腕。とにかく“1度目”はケガで投げることができないまま終わった後悔しかなかったと言う。それだけに、“2度目”となるNPBでの戦いにかける想いは強い。
「ファンのみなさんは僕がプレーできない時にも背中を押してくれた。今度はなんとしても投げている姿を見せて、そこで結果を出して、チームに貢献するというのが何よりの目標です」。横浜での再スタートにかける男から目が離せない。
古村徹・プロフィール
生年月日:1993年10月20日(25歳)身長/体重:180センチ/70キロ
投打:左投左打
経歴:茅ヶ崎西浜高-DeNA-四国IL・愛媛-BC・富山-DeNA