神宮で復活を…
ヤクルトは27日、自由契約となっていた寺原隼人投手(35)と来季の選手契約について基本的合意に至った旨を発表した。
寺原は来季でプロ18年目となる35歳の右腕。2001年のドラフト会議では4球団競合の末にダイエーに入団するも、2006年のオフに多村仁志(当時の登録名は「多村仁」)とのトレードで横浜に移籍。移籍1年目にキャリア最多となる12勝(12敗)を挙げるなど活躍を見せるも、以降は3勝・2勝・4勝と勝ち星が伸びず、2010年のオフにはオリックスへとトレード移籍。オリックスでも移籍1年目に12勝(10敗)を挙げる活躍を見せ、復活の予兆を見せたものの、故障での出遅れもあった2年目は6勝(8敗)と苦戦した。
そしてそのオフ、FA権を行使して7年ぶりにソフトバンクに復帰する。ケガと戦う日々も多くなった中、先発・中継ぎ問わず奮闘。昨年は古巣・DeNAとの戦いで日本シリーズ初登板も果たし、今季も21試合の登板で勝ち負けなしの4ホールド、防御率2.39という成績を残したが、オフに戦力外通告を受けた。
ヤクルトといえば、戦力外から見事な復活を果たした坂口智隆を筆頭に、投手でもトレード移籍をキッカケに蘇った近藤一樹など、近年は選手の“再生”がよく目につく。寺原も新天地・神宮でもうひと花を咲かせることができるだろうか。
寺原隼人・プロフィール
生年月日:1983年10月9日(35歳)身長/体重:179センチ/86キロ
投打:右投右打
経歴:日南学園高-ダイエー・ソフトバンク-横浜-オリックス-ソフトバンク-ヤクルト
[今季成績] 21試(26.1回) 0勝0敗4ホールド 防2.39
[通算成績] 299試(1189.0回) 71勝80敗23セーブ・12ホールド 防3.85