大台突破!
西武の山川穂高選手(27)が5日、契約更改交渉に臨み年俸1億1000万円(金額は推定)でサインした。
今季は全143試合に4番として出場し、打率.281、47本塁打、124打点を記録してチームのリーグ優勝に貢献。本塁打王のタイトルやベストナインに加えて、パ・リーグのMVPにも輝いた。
球団からは「文句のない成績」との評価を受け、山川自身も「大満足です」と一言。今季に関しては「1年を通してほとんどの試合にでれたことが、まずは一番良かった」と振り返り、大台突破に関しては「シーズン中は基本不安なので、こうやってオフのこの日にこういう評価をしていただいて1年間報われた気がします」と笑顔を見せた。
来季は50本!
本塁打に関しては「ホームランを打つ練習をたくさんしたこと」をタイトルを獲得した要因に挙げ、「ヒットを打つ練習とホームランを打つ練習はまるっきり違うと思っている。同じバッティング練習の中でも僕はホームランを打つ練習をたくさんしたつもりなので、それが一番の要因」と持論を展開した。
記憶に残る本塁打には「一振りでゲームをひっくりかえすことができた」9月22日のロッテ戦での43号3ランと、祖父母と母が観戦している中で「打つと決めていた」40号を挙げ、来季の目標は「50本です」と明言。今季の47本から50本は“3本増”となるが、本人は「簡単なことでは絶対ない。3本の壁というのは物凄い高いと思っている」と語る。
50本に到達するには「60本打つつもりでいかないといけない」と話し、「なんとなく取れましたではダメ。60本70本打つくらいの気持ちで、やっと50本打てると思っている」「(本数を)人に言ったら練習しないといけない。人に大きくいって逃げられない状況を作った方が達成しやすい」と決意を込めた。
新パフォーマンスも
そして、本塁打の後にお馴染みとなっている“調子乗っちゃって”のパフォーマンスを変更することについてもあらためて言及した。これまで似ていると言われていたお笑い芸人の『ゆりやんレトリィバァ』の持ちネタから、こちらも顔が似ている言われる大相撲力士の『御嶽海』にちなんだ“ドスコーイ”に変更。これまでTVカメラに向けていたパフォーマンスも、これからは「レフトスタンドに向かって大きく“ドスコイ”と叫ぶので、もしよければファンの方にもやっていただきたい」とファンとの一体化を目指す。
その背景には、うらやましいと話す「熱男」があることを明かし、チームメイトの山田遥楓が本塁打を放ち「熱男」パフォーマンスをやった際にファンが反応したことを受け、「じゃぁオレもなんか言おうと思って、御嶽海で“ドスコーイ”って言ったら言うかなと思って。言ってもらえたら嬉しい」「勝敗を見に来ている人が多いと思うけど、みんなで声出してやるのは楽しいと思う」とファンの参加を呼びかけた。
また、選手会長を務める増田達至投手(30)も同日に契約を更改。推定1500万ダウンの1億円でサインした。
今季は「色々と苦しいシーズンでした」と振り返った7月以降に調子を落とし、二軍落ちや配置転換を経験。登板数(41試合)、投球回数(38.1回)、防御率(5.17)でキャリアワーストを記録したことを受け、来季は「すべてでキャリアハイを目指していきたいと」と決意を新たにした。
西武では、同日に熊代聖人選手が現状維持の提示を受けてサインを保留。渡辺久信SDは、近日中に再び交渉の場を設ける意向を示した。