会見場に大量のバナナ…
DeNAの東克樹投手(23)が5日に契約更改を行い、「バナナ17万本くらい」でサインした。
東はルーキーイヤーの今季、チームトップにしてチーム唯一の2ケタとなる11勝をマーク。クライマックスシリーズ出場を目指した終盤は中5日でカード頭を任されるなど、1年目からエース級のはたらきでチームを支え、新人王を獲得した。
試合中にバナナで栄養補給するシーンが話題になった左腕に対し、報道陣がサプライズを準備。会見場の机には316本もの大量のバナナが並べられた。
これには東も「よく集めたな…」と笑顔。注目の金額について聞かれると「バナナ17本分(アップ)」とはぐらかすも、後に「270%アップです」と明かす。推定5500万円に「納得のいく評価。文句なしです」と語り、使い道は「貯金します。今後のことも考えて」としっかり者の一面も見せた。
印象に残ったシーンは…
プロ1年目を振り返り、“印象に残った試合”には、9月に行われた巨人戦での菅野智之との投げ合いを挙げる。
CS進出に向けては負けられない戦いが続いたなか、「プロで初めて順位が決まるような終盤の試合。試合をしながらも楽しめた」と東。つづけて「予想以上の結果が残った。大きなケガもなく、シーズン通して一軍で投げられた」と手ごたえを口にした。
来季については「2ケタ勝利と規定投球回」を大目標に、「今年の回数(154回)にプラス10イニングぐらい。170イニングが目標」と具体的な数字も挙げる。「チームの柱となれるように、長いイニングを」。少しでもリリーフを助けたいというところにも、エースの自覚が垣間見える。
オフの間は「一年間ケガしない体づくり」に重点を置き、「ヨガやピラティスで柔軟性を高める」とのこと。また、「できることであれば、狙っていきたい」と「チームの勢いを決める1試合目」である“開幕投手”にも色気を見せ、「キャンプからアピールしていきたい」とやる気十分。来季は開幕からローテーションの柱として、さらなる飛躍に期待がかかる。
取材・文=萩原孝弘