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復帰初年の打率、OPSは過去最高! メジャー帰り1年目から輝いた青木宣親

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ヤクルト・青木宣親(C)KYODO NEWS IMAGES

錆びついていなかった希代の安打製造機


 75勝66敗2分けで、リーグ2位に食い込んだ今季のヤクルト。クライマックスシリーズでは3位の巨人にファーストステージで敗れたものの、球団ワーストの96敗(45勝2分け)を喫した前年から大きく躍進するシーズンとなった。

 チーム打率は優勝した広島の.262を上回る、セ・リーグトップの.266をマーク。その中で、7年ぶりに日本球界復帰を果たした青木宣親が、渡米前と変わらぬ打棒で打線に厚みをもたらした。

 頭部死球の影響などもあり出場数は127試合だったものの、打率.327、10本塁打、67打点、出塁率.409を記録。打率はリーグ4位、出塁率は同8位という高成績で、後半戦は主に2番打者として打線をけん引した。

 出塁率と長打率を加算したOPSも.884のハイアベレージ。1番・坂口智隆(OPS.800)、3番・山田哲人(同1.014)、4番・バレンティン(同.904)、5番・雄平(同.805)と並ぶ打線は、相手チームにとって脅威だった。

シーズンが進むにつれアジャスト、6月以降は毎月3割超え


 全盛期の青木を知るファンは「これくらいは当然」と思うかもしれない。ただ、メジャー仕様からプロ野球仕様へのアジャストは簡単なことではない。ここでメジャー、もしくはマイナーリーグでプレーし、再び日本球界へ戻ってきた野手の復帰1年目の成績を見てみたい。

新庄剛志(04年・日本ハム)打率298、24本塁打、79打点、OPS.835
中村紀洋(06年・オリックス)打率232、12本塁打、45打点、OPS.701
井口資仁(09年・ロッテ)打率281、19本塁打、65打点、OPS.866
田口壮(10年・オリックス)打率261、3本塁打、10打点、OPS.689
城島健司(10年・阪神)打率303、28本塁打、91打点、OPS.859
松井稼頭央(11年・楽天)打率260、9本塁打、48打点、OPS.675
岩村明憲(11年・楽天)打率183、0本塁打、9打点、OPS.475
福留孝介(13年・阪神)打率198、6本塁打、31打点、OPS.630
西岡剛(13年・阪神)打率.291、4本塁打、44打点、OPS.729
田中賢介(15・日本ハム)打率.284、4本塁打、66打点、OPS.750
中島宏之(15年・オリックス)打率.240、10本塁打、46打点、OPS.699
川崎宗則(17年・ソフトバンク)打率.241、0本塁打、4打点、OPS.623
青木宣親(18年・ヤクルト)打率.327、10本塁打、67打点、OPS.884

 球史に残る名手たちがズラリと並ぶが、新庄や城島のように、復帰元年からバリバリ活躍した選手は意外と少ない。むしろ適応に苦しんだ選手の方が多く、現在も阪神でプレーする福留などは、故障などもありUターン直後は苦しんだ。

 青木自身も復帰当初は「日本とアメリカではまったくピッチャーのタイプが違う」と苦戦。それでも「慣れが必要だと思います」との言葉通り、今季は3・4月の月間打率が.250、5月も同.280とスロースタートだったものの、6月は.388、7月.370、8月.361、9・10月.326と、6月以降は安定して3割台をキープした。

 青木の打率とOPSは、NPB復帰1年目の選手としては過去最高の成績。36歳と高齢での古巣復帰となったが、打撃センスと技術が衰えていないことをプロ野球ファンに知らしめた。

 5月にはプロ野球通算打率の規定となる4000打数をクリア。今季終了時点で歴代2位のレロン・リー(ロッテ)の.320を上回る、歴代最高の.329をマークしている。希代の安打製造機・青木宣親。来季以降もそのバットから目が離せない。

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