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岩隈は8年ぶりの復帰…投手の“メジャー帰り1年目”を振り返る

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シアトルに別れを告げ、日本球界に帰ってくる岩隈

原巨人の積極補強


 過去に2度チームを率いた原辰徳氏を新監督に迎え、覇権奪還を目指す来季の巨人。逆襲に向けて、今オフは積極的な動きが目立つ。

 まずはオリックスを自由契約となった中島宏之を招き入れると、新助っ人としてメジャーで今季20発のクリスチャン・ビヤヌエバを獲得。FA市場からは炭谷銀仁朗と丸佳浩の2名をピックアップし、トドメはマリナーズを自由契約となっていた岩隈久志の獲得にも成功。活発な動きが目立つストーブリーグのなかでも、ひときわ存在感を放っている。

 岩隈といえば、近鉄・楽天で通算107勝(69敗)を挙げている、かつてのパ・リーグを代表する投手。メジャーに渡ってもマリナーズで通算63勝(39敗)を記録しており、積み上げた通算勝利は「170」にのぼる。

 実績的には現役屈指の右腕であることに違いないが、今季は右肩の手術明けということでメジャーでの登板はなし。マイナーでも2試合・3回の投球に留まっており、来季どのような投球ができるかは未知数となっている。

 もちろん、巨人はそれを承知の上で獲得している。戦力としてだけでなく、若手投手に対する“生きた教材”としての役割も考えてのことだろう。しかし、肩の調子が戻っていれば大きな戦力アップとなるのは確実。巨人にとっては有意義な補強となるはずだ。


明暗分かれた“2015年組”


 近年はメジャーに挑戦した選手が晩年をNPBで過ごすというケースも珍しくなくなっているが、これまでの“メジャー帰り”の投手たちは、日本球界でどんな活躍を見せてきただろうか。

 まずは、今季から古巣・巨人に戻ってきた上原浩治。巨人時代は先発・抑えとして活躍した右腕だが、復帰後は中継ぎとしての起用になった。

 7月下旬から1カ月ほどの離脱こそあったものの、36試合の登板で14ホールドをマーク。防御率は3.63と全盛期から考えると物足りない数字にも映るが、スコット・マシソンやアルキメデス・カミネロが離脱を強いられる苦しいブルペン陣を支え、貴重な戦力となった。

 ただし、左ひざの手術を受けたこともあって、オフには自由契約となった。巨人との再契約も含め、“12球団オッケー”の姿勢で来季の所属先を模索する。


 先発投手では、2015年に黒田博樹と松坂大輔が日本球界に復帰した。

 古巣・広島に戻った黒田博樹は先発ローテーションの一角として1年目から11勝(8敗)を挙げる活躍。防御率も2.55と安定したさすがの投球でチームに貢献した。また、戦力としてだけでなく、投手陣の精神的支柱としての役割も果たしており、その存在感は絶大だった。

 一方、松坂は故障の影響から復帰1年目の一軍登板はなし。それどころか、ソフトバンクに在籍した3年間で一軍登板は1試合、それも防御率18.00という苦しい戦いになったが、自由契約から入団テストを経て移籍した中日で復活。今季は11試合の登板で6勝4敗、防御率3.74という成績でカムバック賞に輝いている。


和田は1年目からタイトル獲得


 翌2016年には、和田毅が5年ぶりに古巣・ソフトバンクに復帰。1年目から24試合の登板で15勝(5敗)を挙げ、自身6年ぶりとなる最多勝のタイトルを獲得。勝率.750で初の最高勝率にも輝く大活躍を見せた。

 また、この年は藤川球児が独立リーグを経て古巣・阪神へ復帰。43試合に登板して5勝6敗3セーブ・10ホールド、防御率4.60と中継ぎの一角として奮闘。ここ2年も続けて50試合以上に登板して防御率2点台を記録するなど、ブルペン陣に欠かせない存在となった。


 このように、帰国1年目から活躍を見せた投手は多くいる。岩隈はどのような投球をみせてくれるのだろうか。メジャーでの実績は伊達じゃない、そんな姿を見せてくれることに期待したい。


近年の“メジャー帰り”投手の成績

※2015年以降

▼ 黒田博樹(広島)
[2015年] 26試 11勝8敗 防2.55

▼ 松坂大輔(ソフトバンク)
[2015年] 一軍登板なし

▼ 和田 毅(ソフトバンク)
[2016年] 24試 15勝5敗 防3.04

▼ 藤川球児(阪神)
[2016年] 43試 5勝6敗3セーブ・10ホールド 防4.60

▼ 村田 透(日本ハム)
[2017年] 15試 1勝2敗 防2.77

▼ 上原浩治(巨人)
[2018年] 36試 0勝5敗14ホールド 防3.63



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