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2年目の“ブレイク”目指す若武者たち

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ヤクルト・塩見泰隆

若燕・塩見がアジアWLで活躍


 12月も半ばに入ったが、選手たちはオフシーズンも来季に向けた準備を着々と進めている。世界各国で行われているウインターリーグ(以下、WL)に参加する選手もいれば、球団施設などを使い自主トレを行っている選手など様々だ。特に大学や社会人を経て入団してきた新人たちには、即戦力としての期待もかかっており、2年目を迎える来季の躍進が期待される。

 そういった若手の中で注目したいのが、アジアWLで首位打者に輝いたヤクルトのルーキー・塩見泰隆だ。2017年ドラフト4位でJX-ENEOSからヤクルトへ入団した塩見は、初打席から24打席連続無安打を記録し、25打席目でようやく待望の初安打を放つなど、「一軍の壁」に直面していた。しかしアジアWLでは、打率.429(42打数18安打)、3本塁打、8打点、5盗塁と大暴れ。シーズンの鬱憤を晴らすかのような活躍。ヤクルトの外野陣を見ると、バレンティン、青木宣親、雄平、坂口智隆とベテランが中心であることは一目瞭然だ。来シーズン、2年目を迎える塩見が台頭すれば、今後の世代交代もスムーズに進むはずだ。

 同じくアジアWLで結果を残しているのが、宮本秀明(DeNA)。2017年ドラフト7位でパナソニックからプロ入りを果たした宮本は、ルーキーイヤーとなる今シーズン、21試合に出場して打率.160と苦しんだ。しかし、アジアWLでは打率.385(39打数15安打)、2本塁打、6打点と結果を残し、飛躍のきっかけを掴んでいる。来シーズンはこの勢いそのままに、実力者が揃う激戦区、二塁のレギュラー争いに加わりたいところ。


齊藤大将はWLで週間MVPを受賞


 投手陣では近藤弘樹(楽天)が「WBSC U-23ワールドカップ」、齊藤大将(西武)がオーストラリアのWLでそれぞれ結果を残している。とくに齊藤は、WLで週間MVPにも選出されるなど好調。西武は投手陣に課題を抱えるだけに、来シーズンに向けてアピールを続けていきたいところだろう。

 また、一軍での実績はないが、プロ入り1年目の今年、二軍で結果を残した選手をピックアップしてみると、野手では岩見雅紀(楽天)や島田海吏、熊谷敬宥(ともに阪神)、投手では馬場皐輔(阪神)といった選手もいる。いずれも大卒の選手であり、2年目の来シーズンは一軍での活躍に期待がかかる。


 今季を振り返ると、田中和基(楽天)が2年目に躍進。1年目の昨シーズンは打率.111(54打数6安打)、1本塁打、2打点と奮わず一軍に定着できなかったが、今シーズン半ばに「1番・中堅」の定位置を勝ち取ると規定打席に到達。打率.265、18本塁打、45打点、21盗塁を記録し新人王を受賞し、侍ジャパンにも選出された。

 大卒・社会人組に与えられる時間は、それほど長くはない。プロになってから迎える初めてのオフシーズンで逞しくなった姿を、来シーズン見せてくれることに期待したい。


▼ 今シーズン成績
塩見泰隆(JX-ENEOS-ヤクルト)
16試合 打率.040(25-1)本0 点0

宮本秀明(パナソニック-DeNA)
21試合 打率.160(25-4)本2 点2

岩見雅紀(慶応大-楽天)
12試合 打率.000(24-0)本0 点0

島田海吏(上武大-阪神)
12試合 打率.200(35-7)本0 点1

熊谷敬宥(立教大-阪神)
19試合 打率.231(13-3)本0 点2

齊藤大将(明治大-西武)
16試合 1勝3敗1H 防御率7.02

近藤弘樹(岡山商科大-楽天)
9試合 0勝2敗 防御率6.83

馬場皐輔(仙台大-阪神)
2試合0 勝1敗 防御率5.19

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