ニュース 2018.12.20. 16:30

V3を知る男がまた一人…いま振り返りたい“第2次原政権”を支えた左腕トリオ

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内海哲也(C)KYODO NEWS IMAGES

かつてのエースがまさかの移籍


 20日お昼に飛び込んできた衝撃のニュース。「内海哲也投手の移籍について」というリリースが巨人の公式HPに掲載された。

 中を見てみると、今オフにFAで獲得した炭谷銀仁朗の人的補償として、西武から内海を獲得したいという連絡があったという説明が。20日の午前に内海本人にも通知され、本人からのコメントも掲載されている。

 内海と言えば、プロ入りから巨人一筋でプレーをし、15年のキャリアで7度の2ケタ勝利をマークするなど、通算133勝を挙げている実績豊富な左腕。近年は数字を落としていたかつてのエースだが、今季は5勝(5敗)を挙げ、7月31日の巨人戦では4年ぶりとなる完封勝利を達成するなど、復活の気配を見せていた。

 西武では、トレードで加入した榎田大樹が11勝を挙げる大活躍。“復活”以上の姿を見せて10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献しているだけに、内海にかかる期待も自然と大きくなる。


 とはいえ、巨人ファンからしたら“受け入れられない”と思うのも仕方のないことだろう。チームを支えた功労者であることは間違いなく、特にこのオフは原辰徳監督の3度目の登板が決まり、内海が一番輝いていた時期を知る指揮官が戻ってきた。1個上のベテラン・岩隈久志の加入も含め、復活のキッカケとなりそうな要素はたくさんあったからだ。

 上述した7度の2ケタ勝利というのは、いずれも2006年から2015年にかけてのいわゆる“第2次原政権”時代に記録したもの。内海はこの間に通算113勝を挙げ、2度の最多勝を獲得。リーグ3連覇にも尽力した。

 誰もが巨人一筋でユニフォームを脱ぐと思っていた男の、思わぬ形での移籍。それも原監督の復帰というタイミングでの出来事に、より衝撃が増幅された。


▼ “第2次原政権”下の内海哲也
[2006] 31試(194.0回) 12勝13敗 防2.78
[2007] 28試(187.2回) 14勝7敗 防3.02
[2008] 29試(184.1回) 12勝8敗 防2.73
[2009] 27試(179.2回) 9勝11敗 防2.96
[2010] 27試(148.0回) 11勝8敗 防4.38
[2011] 28試(185.2回) 18勝5敗 防1.70
[2012] 28試(186.0回) 15勝6敗 防1.98
[2013] 25試(160.1回) 13勝6敗 防3.31
[2014] 22試(144.2回) 7勝9敗 防3.17
[2015] 5試(23.1回) 2勝1敗 防5.01
―――
[通算] 250試(1593.2回) 113勝74敗 防2.87
※期間中の通算成績

☆タイトル
・最多勝(2011、2012)
・最多奪三振(2007)


V3の原動力となった2人は引退


 思えば、内海とともに巨人の“第2次原政権”を支えた2人の左腕も今季限りでユニフォームを脱いだ。杉内俊哉と山口鉄也である。

 杉内は2012年にFAで巨人に加入。初年度から12勝4敗、防御率2.04という成績で期待に応え、チームを3年ぶりのリーグ優勝に導くと、そこから巨人はリーグ3連覇を達成。杉内も12勝・11勝・10勝と3年連続で2ケタ勝利を記録するなど、偉業達成に大きく貢献した。

 山口は2007年から頭角を現すと、あっという間に左のリリーフエースへと成長。2008年から2016年まで9年連続で60試合以上に登板するなど、フル回転でチームを支え続けた。原監督と戦った9年間で記録したホールド数は251。プロ野球歴代2位の記録である通算273ホールドのほとんどをその期間に稼いでいる。


 4年連続のV逸…。すぐに結果が求められるなか、白羽の矢が立ったのが、かつて黄金期を築いた原監督だった。そして、そのタイミングで黄金期を支えた3人の男がチームを去る。

 指揮官は第2の内海、杉内、山口を発掘・育成し、巨人に栄光をもたらすことができるか。今こそ彼らの功績に目を向けつつ、新たな黄金時代のはじまりに期待したい。


▼ “第2次原政権”下の杉内俊哉
[2012] 24試(163.0回) 12勝4敗 防2.04
[2013] 24試(153.0回) 11勝6敗 防3.35
[2014] 26試(159.1回) 10勝6敗 防3.16
[2015] 17試(95.2回) 6勝6敗 防3.95
――――――
[通算] 91試(571.0回) 39勝22敗 防3.03
※期間中の通算成績

☆タイトル
・最多奪三振(2012)


▼ “第2次原政権”下の山口鉄也
[2007] 32試(25.1回) 2勝0敗2ホールド 防3.91
[2008] 67試(73.2回) 11勝2敗2セーブ・23ホールド 防2.32
[2009] 73試(78.0回) 9勝1敗4セーブ・35ホールド 防1.27
[2010] 73試(88.2回) 8勝3敗5セーブ・20ホールド 防3.05
[2011] 60試(61.2回) 5勝1敗2セーブ・25ホールド 防1.75
[2012] 72試(75.1回) 3勝2敗5セーブ・44ホールド 防0.84
[2013] 64試(66.2回) 4勝3敗6セーブ・38ホールド 防1.22
[2014] 60試(56.1回) 4勝3敗2セーブ・35ホールド 防3.04
[2015] 60試(52.2回) 4勝5敗2セーブ・29ホールド 防2.73
―――
[通算] 561試(578.1回) 50勝20敗28セーブ・251ホールド 防2.08
※期間中の通算成績

☆タイトル
・最優秀中継ぎ投手(2009、2012、2013)

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