背番号は「27」に決定
巨人へFA移籍した炭谷銀仁朗の人的補償として西武に移籍した内海哲也(36)が21日、埼玉・所沢市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。
背番号は「1つでも上にいくという思いで、(巨人時代の)26番より先にという気持ち」で選択したという「27」に決定。突然の移籍については「まさか半分、もしかしたら半分だった」と語り、「びっくりしましたけど、1日経って前向きな新たな気持ち。ライオンズで頑張ろうという気持ちになっています」と笑顔を見せ、「あと何年できるかわからないですけど、最後にこうやって獲っていただいて、もう一花咲かせたいじゃないですけど、強いライオンズの一員となって活躍したい」と新天地での活躍を誓った。
西武ではポスティングによるメジャー挑戦を目指している菊池雄星に代わる先発左腕としての期待もかかるが、「雄星君の変わりはできないと思いますけど、若い投手が多いということなので僕にできることは野球以外でもしたいと思いますし、西武のリーグ連覇、日本一に向けて1つでも貢献出来るように頑張りたい」と、巨人時代に6度のリーグ優勝と2度の日本一に輝いた“経験値”を若手たちに伝えていく意向も示した。
渡辺SDも「ウチは経験の浅いピッチャーがほとんど。良い意味で内海くんの経験をしっかり伝えてほしい。リーダーシップをとれるピッチャーが見当たらなかった中で最適だと思う」と、ジャイアンツの主軸投手として活躍してきた“経験値”に大きな期待を寄せる。
先発争いにしっかり加われるように
パ・リーグの印象については「どの球団も豪快なイメージ。僕は真っすぐが速くないので、色々な球種やコントロールで勝負していきたい。今までやってきた経験と持っているもので勝負していきたい」と語り、投手陣の最年長になることに関しては「僕のためでもありますが、若い選手とコミュニケーションをとりながらやっていきたい。聞かれたことには応えたいし、僕から聞くことも多いと思う」とコメント。自ら積極的に話しかけていく考えを示し、コミュニケーションをとることの重要性を口にした。
また、オーストラリアで武者修行中の“元同僚”高木勇人から連絡があり、「めっちゃ笑ってて、こっちは言われたばかりなのに。内海さんはどう思っているかわかりませんが、僕は嬉しいですって(笑)」と言われたことを明かして報道陣の笑いを誘いつつ、「勇人がいて良かったなと思います。無視せんといてなって言っておきました(笑)」と表情を緩めた。
今季は5勝(5敗)という結果だったが、渡辺久信SDは「まず5勝できるピッチャーは貴重。今年は状態も良かった」と評価し、内海自身も「今年は良い状態で投げれた試合が何試合もあったので、来年もライオンズで続けられるように」、「元気な状態で1年間過ごせば結果はついてくると思うので、とにかくオフから身体を作ってキャンプから“内海つかえるな”っていう状態をつくっていきたい」と自信をうかがわせる。
ライオンズカラーである紺色のネクタイを締め、用具もライオンズカラーで発注する語った36歳の左腕は、「まずは先発争いにしっかり加われるように、状態を上げてキャンプインしたい」と決意を新たにした。