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投打ともに若手が躍動! 強かった2003年のダイエーホークス

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日本一を決めチャンピオンフラッグを持って喜ぶ王監督(89)らダイエーナイン=03年福岡ドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

現行のCS制度なら03年からリーグ3連覇


 今季限りで引退した巨人の杉内俊哉二軍投手コーチが22日、熊本市内で行われた野球教室に参加し、即席の「引退登板」を行った。発案者はかつての同僚で、同学年でもあるソフトバンクの和田毅投手。同イベントには松中信彦氏、城島健司氏もサプライズで参加し、左腕の引退を労った。

 4人はダイエー時代のユニフォームで記念撮影。思えば、彼らが同僚だった時代のダイエー、ソフトバンクも球史に残る強さを誇った。4人のなかで最も遅くプロ入りしたのが2003年の和田。のちにメジャーリーグに挑戦する城島氏が在籍した05年までの3シーズンは、3年連続でレギュラーシーズンを勝率1位で終えた。ただ、04年から導入されたプレーオフ(現クライマックスシリーズ)で苦戦。当時はプレーオフを含めた結果が最終順位となっていたため、西武に敗れた04年、ロッテに敗れた05年とも、最終順位は2位だった。

 現行制度ならリーグ3連覇だった黄金期。その中で82勝55敗3分けでリーグ優勝、阪神を下し日本一を達成した03年の強さは語り草となっている。以下は“ダイハード打線”と称された主要ラインナップだ。

1番(中):村松有人 打率.324、6本塁打、57打点
2番(三):川崎宗則 打率.294、2本塁打、51打点
3番(二):井口資仁 打率.340、27本塁打、109打点
4番(一):松中信彦 打率.324、30本塁打、123打点
5番(捕):城島健司 打率.330、34本塁打、119打点
6番(左):バルデス 打率.311、26本塁打、104打点
7番(指):大道典嘉 打率.281、4本塁打、51打点
8番(右):柴原 洋 打率.333、4本塁打、53打点
9番(遊):鳥越裕介 打率.212、1本塁打、25打点

 打率3割超えの選手が6人もおり、打率トップ10に5人がランクイン。チーム打率.297は今も残るプロ野球記録で、中軸の4選手は同時に100打点超えも達成。プロ野球史上初の“100打点カルテット”が誕生した。

 個人に目を向けても、城島がリーグMVP、松中は打点王、42盗塁の井口は盗塁王。さらに、村松(32盗塁)、川崎(30盗塁)もよく走り、盗塁数トップ3をダイエー勢が独占した。また、この年は主力だった小久保裕紀が右膝の大ケガでシーズン全休。代わりに川崎が三塁手として出番を増やし、来日1年目のズレータは63試合で13本塁打を放ち、翌年以降の飛躍につなげた。

斉藤和巳、杉内、和田…投手陣も凄かった


 ストライクゾーンが見直され、全体的に“打高投低”の傾向にあった03年。打線の凄まじい破壊力に目を奪われがちだが、当時のダイエーは投手陣もチーム防御率リーグ1位を記録するなど踏ん張っていた。以下は主要投手の個人成績だ。

【先発】
斉藤和巳:26試合、20勝3敗、防御率2.83
杉内俊哉:27試合、10勝8敗、防御率3.38
和田 毅:26試合、14勝5敗、防御率3.38
新垣 渚:18試合、8勝7敗、防御率3.34
寺原隼人:18試合、7勝5敗、防御率5.48
ナイト:16試合、6勝4敗、防御率4.86

【救援】
篠原貴行:30試合、1勝4敗10セーブ、防御率2.32
岡本克道:54試合、2勝3敗2セーブ、防御率4.05
吉田修司:53試合、2勝1敗3セーブ、防御率5.03
渡辺正和:46試合、4勝1敗、防御率4.95
スクルメタ:18試合、1勝1敗11セーブ、防御率3.86

 先発陣では、高卒8年目の斉藤和巳が大ブレーク。21世紀初の20勝投手となり、最多賞、最優秀防御率、最高勝率、沢村賞など、投手タイトルを総なめした。三菱重工長崎を経て入団2年目だった杉内も飛躍。初の規定投球回クリア、2ケタ勝利を達成し、2勝を挙げた阪神との日本シリーズではMVPに輝いた。

 新人だった和田はいきなり先発ローテーションに定着。14勝を挙げリーグ優勝に貢献し、満票でリーグ新人王に選出された。和田と同じく大卒1年目の新垣も8勝をマーク。高卒2年目だった寺原も7勝を挙げるなど、強力な野手陣の援護を受けながら、若き投手陣は白星を積み重ねた。

 救援陣は、02年限りで退団したペドラザの後釜選びに苦労。それでも、後半戦は故障から復帰した篠原が活躍するなど、経験豊富な投手たちが力投した。

 王貞治監督の下、3年ぶりのリーグ優勝、4年ぶりの日本一を達成した03年のダイエーホークス。その強さは今後も語り継がれて行くことだろう。

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