◆ 野球振興プロジェクトの一環
埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手が11日、カンボジアの首都プノンペンで野球教室を実施した。
西武は2013年から、ファンや選手から不要になった野球用具を集め、野球発展途上の地域へ寄付する野球振興プロジェクト「LIONS BASEBALL FOR THE WORLD」を行っており、2015年と2016年にはカンボジアに用具を寄贈している。今回の野球教室も野球振興プロジェクトの一環として行われた。
現役選手による海外での野球教室開催は球団史上初の試みであり、秋山選手本人の希望により実現したという。野球教室はプノンペン市内の3カ所で実施され、カンボジアのU-17代表選手などの経験者から、地元の小学生、日本人学校に通う児童らと交流。「投げる・打つ・走る」といった基本を教えつつ、自身の打撃なども披露した。

また、打撃体験(ティーバッティング)のレクリエーションには野球を知らない子どもたちも殺到。秋山選手も「ティースタンドに集まってくる子どもたちを見て、新しいことに興味があるということが分かりましたし、バットにボールが当たり、打球を見て、笑顔があふれている様子が印象に残っています」と振り返るなど、短時間の触れ合いの中にも手応えを感じた様子。さらに「今回の活動が野球に興味を持ってもらう1つのキッカケになればと思いますし、カンボジアだけでなく、世界中で野球が広がるキッカケになってくれれば」との思いを口にした。
▼ 秋山翔吾選手のコメント
今回は初めての東南アジア訪問で、野球以外の部分も含めてとても刺激になりました。
カンボジアではう野球を知らない人がほとんどで、野球の認知度が低いことを改めて感じました。
そんななか、訪問した小学校で、ティースタンドに集まってくる子どもたちを見て、新しいことに興味があるということが分かりました。さらに、バットにボールが当たり、打球を見て、笑顔が溢れている様子が印象に残っています。もし、スタンドティーを1年間校庭に置きっぱなしにしていたら、ルールはわからないにしても、バットとボールで打つ競技なんだっていうことを覚えてくれるのではないかと思いました。
今回の活動が野球に興味を持ってもらう1つのキッカケになればと思いますし、カンボジアだけでなく、世界中で野球が広がるキッカケになってくれればいいなと思います。
今後も用具の寄贈なども含め、たくさんの場所や国で野球を知ってもらえるように、ファンの皆様にもご協力いただきながら当活動を続けていきたいと思います。
