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ジャイアンツの新戦力たち【深澤弘のショウアップナイターヒストリー】

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巨人・岩隈久志

久々の大型補強


 今週は、来シーズンが楽しみなジャイアンツについてちょっと見てみたいと思います。

 ジャイアンツファンの皆さんにとっては、なんだかお正月を前に夢のようなニュースでした(※12月4日に収録)。広島の丸が巨人移籍を決意ということで、はじめはちょっと信じられなかったと思うんですけど、これによってジャイアンツは来年の新戦力として、広島の丸、西武の炭谷、新外国人選手のパドレスのレギュラー選手だったビヤヌエバ、こういった選手を獲得して更にオリックスを自由契約になった中島宏之を得て、久しぶりに大型補強を完成させました。

 この補強が上手くいくかどうかは結果論で、今シーズンが終わった後に全て結果で評価されてしまいますが、そこは原辰徳監督の腕の見せ所だと思います。

 2014年、原監督の下で優勝して以来、ジャイアンツは4年間優勝から遠ざかっています。そこで今年は思い切って資金を投入して補強した訳ですが、ジャイアンツはこういう風な補強をすると必ず「金にまかせたチームがそれによって強くなる、巨人の常とう手段だ」という事で強く非難する人たちが必ず出てきます。

 しかし、お金を使ってチームを補強するというのはプロ球団として、私はごく当たり前の事だと思うんです。よく長嶋さんも、「大勢のファンの皆様に東京ドームに来て頂いて毎回ドームは札止めになって満員になる。おかげさまで我々も営業的に良い。だから皆さんのお金をチームのために使って強くするというのは当たり前で、何も税金を使っている訳ではない。なぜ大型補強が悪いのか」と、世間のそういう声に反発する事がありました。

 考えてみると、収益をどんどん貯金して貯め混んでしまう球団よりも、そのチーム強化のために使う方がよっぽどファンサービスだと思います。


気になる新戦力の起用法


 いま申し上げたように、自由契約になったオリックスの中島、それから西武の炭谷、新外国人選手のビヤヌエバ、広島の丸が加わる訳ですが、中島はWBCでも原監督がよく見ていまして、色んな事を知っていますので、彼は右の代打の切り札として原さんは使うと思います。炭谷は正捕手ですね。キャッチャーはちょっと多くなりますけれども、キャッチャーは何人いてもいいし、また色々選手の使い方など原さんは考えていると思います。

 それからビヤヌエバっては27歳の右打者で、一塁と三塁を守ります。向こうで終わってしまったとか、あるいは30歳を越えても3A以上に上がれないような外国人選手ではないので、ちょっと期待できると思います。

 1年契約で200万ドルですから、大体2億2000万円ですね、非常に良いバッターだと評判なんですが数字を見ると、今シーズンはメジャーで110試合に出ていますから、これはレギュラー間違いないと思うんですが、打率が2割3分6厘と、振るいませんでした。ホームランを20本打って打点は46と少ないんですが、左ピッチャーに強くて、打率.336、14本本塁打、ただ非常に気になるのは三振が多いんですね。

 今まで来た外国人選手で三振が多くて成功したバッターはいないので、果たしてどれくらい日本のピッチャーにアジャストできるかどうかということが問題だと思います。

 彼は一塁と三塁ができるそうですから、岡本との併用になると思います。一塁がビヤヌエバ、二塁が田中と吉川、三塁が岡本、あるいはビヤヌエバ。ショートは坂本、坂本は少し休むようになりましたので、その間は田中、吉川、山本、になると思いますね。大体これで内野はいいと思います。


捕手と外野も激戦に…


 キャッチャーは、阿部もキャッチャーをやりたいと言っているので必然的に多くなります。小林、炭谷、阿部、大城、宇佐見といます。

 私は将来的に、原監督は大城という大型バッターをキャッチャーではなくて外野、あるいは一塁に持っていくんじゃないかと思うんですが、どうも大城、左のホームランバッターの彼の姿を見ていると、ソフトバンクの上林、このあたりを原さんがイメージしているんじゃないかなと思います。

 したがって小林と炭谷でキャッチャーの主力を務め、打力を活かしたい時には阿部が入って、あるいは左の代打の切り札としても使えるし、それでどうしますかね大城を。このまま4番目のキャッチャーでは素材的にもったいないと思うので、思い切って原さんが大城を一塁手か、あるいは外野手にするかもしれません。

 外野はレフトがゲレーロ、センターは丸、ライトが長野と陽ということで万全です。あとは、年俸が上がって気分を良くしている亀井。亀井はどこかで休むと思いますが、スペアとしては最高だと思います。それから重信。これが力を付けていますね。

 それから原さんは和田恋に、ものすごく期待しています。まだ二軍の選手ですが、このあたりが外野手の座を争うのではないでしょうか。それぞれ力を発揮したら、ゲレーロはホームランを30本は打ちますし、岡本も自分の力を実証済み。力を発揮すると非常に打線の構成に苦しむくらい良いバッターが揃っていると思います。今まで点を取れなくて苦労したジャイアンツのイメージから何としてでも脱したいというのが原さんの思いだと思います。


問題は投手陣?!


 問題はそれより投手陣。菅野が背番号18番になってこれはもう文句なし。スタルヒン、藤田、堀内、桑田。このエース番号をつけて200イニング、何が何でも投げて欲しいなと思います。それから田口ですが、2018年のペナントレースのようなことはないと思います。ちょっと腰周りが太ってしまって、いかにもキャンプから練習不足のまま入ってしまったかのようでしたが、田口が期待通りに働くと、菅野、田口、山口俊、そしてその後が意外にいない。

 名前をあげると、吉川、ヤングマン、今村、野上。ヤングマンは去年、ファームでよく投げていました。何で「あのヤングマンを一軍で使わないのだろう」という声が他のチームから出た訳ですから、期待できると思います。ただあまりボールは速くない。カーブのコントロールが異常に良い。それから踏み込んで投げるので、バッターは打ちにくいという面がありますし、コントロールが良いので大崩れはしないと思います。その辺が大体先発で、現状リリーフは何とも言えません。

 抑え投手を物色していると聞いていますが、今の所リリーフとしては、マシソン、宮國、鍬原、池田、それから澤村。私は畠に期待しているんですが、畠は良ければ先発でも回せるし、悪くてもリリーフでセッットアッパーには充分使えると思うんです。

 マシソンが年々ボールのスピードが落ちていますので、そのあたりを鍬原がカバーするか、あるいは新たに入ってくる八戸学院大学の高橋優貴という左腕が突然でてくる可能性も。そういうのは他チームでは良くあることで、ジャイアンツではあまりないんですけれど、チャンスをもらって出てくる投手陣は数的にも質的にも何とかなると思うんです。


2019年は打のチームに!?


 しかし2019年を予想してみると、やはり打力のチームになりそうですね。これで打てなければ酷いことになると思うんですが、打力は相当改善されると思うんです。それに守られて投手陣がどう成長していくか、この辺が次のシーズンのジャイアンツではないかと思います。

 さて今日は大晦日で何かと気忙しいという感じだと思うんですけれども、本当にこの1年、ニッポン放送ショウアップナイターファンクラブを愛してくださいまして、ありがとうございました。

 私もファンクラブの皆さんに、できるだけジャイアンツの情報はじめ、色んな面白い情報をお届けするために色々取材していこうと思いますので、どうぞ来年もよろしくお願い致します。今年1年、本当にありがとうございました。

 ではまた来週、皆さんどうぞ良いお年をお迎え下さい。


(ニッポン放送ショウアップナイター)

※今回の収録は12月4日に行われたものです。
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