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西武の出世部屋“最後の住人”…渡邉勇太朗が見せた大器の片りん

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松坂・雄星が住んでいた“出世部屋”を割り当てられたドラフト2位ルーキー・渡邉勇太朗

伝統の“出世部屋”


 西武の新入団選手が7日に続々と入寮。なかでも個性を発揮したのが、ドラフト2位ルーキーの渡邉勇太朗だ。

 浦和学院高からやって来た地元埼玉出身の大型右腕。190センチ・90キロの恵まれた体格を持ち、最速150キロに迫る快速球が最大の魅力。昨夏の甲子園ではエースとして快投を見せ、熱心に研究したという大谷翔平そっくりなフォームでも話題を集めた。

 そんな渡邉に割り当てられたのが、あの松坂大輔らが若手時代を過ごしたという伝統の“出世部屋”。過去には清原和博、松坂大輔、菊池雄星といった選手がその部屋からプロ野球選手としての第一歩を踏み出し、後にチームの看板選手へと成長を遂げている。


施設は「思っていた以上に古かった(笑)」


 “新居”に足を踏み入れ、「身が引き締まる思い」と心境を語った18歳。「メットライフドームには来たことがあったんですが、二軍の施設は来たことがなかったので、わくわくした気持ちで来ました。たのしみです」と堂々とした受け答えから始まった記者との一問一答では、その“大物ぶり”が垣間見えるシーンが多々あった。

 まずはその二軍の施設について、球団関係者がすぐそばにいるにも関わらず、「古いって聞いてたんですけど、思った以上に古かったです」とド直球なコメント。「外に出てすぐにグラウンドがあって、野球に集中することができる。ほかの環境は気にならない」と若干のフォローはあったものの、所沢という土地についても「山が…たくさんありました」と笑顔。続けて「いろいろな面で想像以上でした」と正直すぎるコメントの連続で、『物怖じしない』という自身のセールスポイントをいきなり発揮して見せる。

 また、球団伝統の“出世部屋”を与えられたことについても、「歴代活躍してきた選手の部屋で、そこを使わせてもらえるというのはありがたいことだと思います」と球団からの期待は受け止めつつも、「正直に言っていいですか?『へぇー』って感じでした」とケロリ。入寮初日のサプライズ発表にも浮つく素振りはまったく見せず、「なんというか、電気のスイッチとかも古めで。全然気にしてないですけど、ちょっと笑っちゃいましたね」と言ってのけて記者たちの笑いを誘った。


恒例の“持ちもの”は「抱き枕」



 そんな高校生離れした落ち着きを持つ男にも、意外な一面が。新人選手の入寮時に必ずと言って取り上げられる“持ち物”紹介で、渡邉が持ってきたのがなんともかわいらしい抱き枕だった。

 中学2年の頃から愛用しているという『すみっコぐらし』のキャラクターの抱き枕は、「UFOキャッチャーでゲットした」という想い出の品。ちなみに、『すみっコぐらし』シリーズが好きだったというわけではなく、たまたまゲームセンターに行った際の一目惚れだったという。

 「もう6年目になります。もうちょっと汚いんですけど…」と笑いつつ、「横向きで寝るのが好きで、抱いて寝ないと寝づらい」と語る頼もしい“相棒”とともに、プロのキャリアを踏み出す。


 ちなみに、西武は現在二軍施設の改修を進めており、新・若獅子寮は今年6月にオープン予定。そのため、実は渡邉がこの“出世部屋”で過ごす時間というのは限られたものとなっている。

 しかし、本人は「(出世部屋の)最後ってことですもんね。そこはビシッと決めないと…。頑張りたいです」と気を引き締めつつ、「松坂さんは1年目から衝撃デビューを飾った方。自分も1年目から…とは言わないですけど、デビューした時にそれくらいの衝撃を与えられる選手になりたいです」と決意を語った。

 ボールを投げる前から、その大器の片りんを見せつけた18歳の期待株。西武の新背番号12・渡邉勇太朗から目が離せない。



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