立て続けに衝撃のニュース
1月8日、この日は朝からスポーツ界でレジェンドの引退が相次いで発表された。
朝一番に飛び込んできたのが、サッカー元日本代表DF・中澤佑二の現役引退。J1通算593試合出場という歴代3位の記録を持つ40歳の鉄人も、昨季は膝の故障などもあって出場機会が減少。“ボンバー”の愛称で親しまれた男は、「最後は”中澤佑二”らしく、自分の決断を信じ、1ミリの後悔もなくピッチを去ろうと思います」と決断を下した。
そしてサッカー界からはもう一人、元日本代表GKの楢崎正剛も現役引退を発表した。こちらは歴代最多のJ1通算631試合の出場を誇る42歳の大ベテラン。かつての日本の守護神も昨季は控えが主となり、リーグ戦の出場はなかった。
そして極めつけが、レスリング界のレジェンド・吉田沙保里だ。五輪と世界選手権を合わせた世界大会16連覇、個人戦206連勝という大偉業を達成した“霊長類最強女子”も、8日午後に自身のTwitterで「この度、33年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断いたしました」と引退を表明。立て続けに衝撃的なニュースが飛び込む一日となった。
野球界でも…
そして、この日は野球界でも一人の功労者が現役引退を発表した。ソフトバンクでエースとして活躍した摂津正である。
秋田経法大付高から社会人・JR東日本東北を経て、2009年のドラフト5位でソフトバンクに入団した右腕。ドラフト時はあまり高くない評価も、1年目から即戦力として活躍を見せると、入団から2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得。勝利の方程式の一角として、チームに欠かせない存在となる。
さらに2011年には先発に転向して14勝をマークすると、翌2012年は17勝(5敗)を挙げて最多勝のタイトルも獲得。投手最高の栄誉である沢村賞にも輝くなど、一気に先発の柱へと上り詰めた。
入団から2年連続で30ホールド以上をマークし、プロ3年目からは先発として5年連続で2ケタ勝利を記録。順調なキャリアを歩んでいたが、2016年以降は不振に苦しみ、ここ3年でわずか4勝と低迷。昨オフにソフトバンクを自由契約となっていた。
8日にヤフオクドームで行われた引退会見では、「意外とすっきりしています」と晴れやかな表情で現在の心境を語り、「10年という短い選手生活でしたけど、本当に満足しています。後悔も、悔いもなく終わることが出来ました」とコメント。「10年間、たくさんの応援本当に感謝しています。これからも引き続きホークスを応援して頂けたら嬉しく思います」と支えてくれたファンへ感謝の想いを語った。
2018年オフの主な引退選手
▼ 西武
松井稼頭央(外野手/42歳)
▼ ソフトバンク
摂津 正(投手/36歳)
本多雄一(内野手/33歳)
城所龍磨(外野手/33歳)
▼ 日本ハム
石井裕也(投手/37歳)
矢野謙次(外野手/38歳)
▼ オリックス
佐藤達也(投手/32歳)
小谷野栄一(内野手/37歳)
▼ ロッテ
大隣憲司(投手/33歳)
金沢 岳(捕手/34歳)
根元俊一(内野手/35歳)
岡田幸文(外野手/34歳)
▼ 楽天
伊志嶺忠(捕手/33歳)
聖沢 諒(外野手/32歳)
▼ 広島
新井貴浩(内野手/41歳)
天谷宗一郎(外野手/34歳)
▼ ヤクルト
山本哲哉(投手/33歳)
松岡健一(投手/36歳)
武内晋一(内野手/34歳)
▼ 巨人
杉内俊哉(投手/37歳)
山口鉄也(投手/34歳)
西村健太朗(投手/33歳)
脇谷亮太(内野手/36歳)
寺内崇幸(内野手/35歳)
▼ DeNA
加賀 繁(投手/33歳)
G後藤武敏(内野手/38歳)
田中浩康(内野手/36歳)
▼ 中日
岩瀬仁紀(投手/43歳)
浅尾拓也(投手/33歳)
荒木雅博(内野手/41歳)
野本 圭(内野手/34歳)
谷 哲也(内野手/33歳)
工藤隆人(外野手/37歳)