増田達至
大阪母子医療センターへの寄付に対して感謝状を贈られた西武・増田達至

◆ 登板数に応じた寄付も

 埼玉西武ライオンズの増田達至投手(30)が9日、大阪・和泉市の大阪母子医療センターを訪れ、NICU(新生児集中管理室)病棟の新生児やその家族、小児病棟の子どもたち約40人と交流した。

 増田は自身の子どもがNICUに入っていたことから、本人の強い希望で同じ境遇の新生児やその家族の支援を決意。2017シーズンのオフに、NICU病棟がある埼玉県立小児医療センターを初めて訪問して子どもたちと交流、訪問後には「今後も続けていきたい」と語っていた。

 今回、増田が訪れた大阪母子医療センターは自身の子どもが入院していた病院。NICU病棟では新生児の家族を励まし、小児病棟では、サインや記念撮影に応じて、子どもたちに元気を与えていた。

 様々な交流を通して子どもたちと触れあった増田は「久々に大阪母子医療センターを訪問できて懐かしく感じましたし、子どもたちから僕が本当に勇気をもらいました」とNICU訪問が自身の活力になっていることを強調。今後も活動を継続していく意欲を見せた。

 また、2019シーズンも自身が登板した試合ごとに2万円を積み立て、シーズン終了後に埼玉県立小児医療センター、大阪母子医療センターに寄贈を行うことが決定。2018シーズンは41試合に登板し、82万円を積み立てた。病棟訪問前には積立金の半額(42万円)を、大阪母子医療センターに寄付したことを同センターの倉智博久総長に報告し、「去年は自分自身不本意な成績で終わってしまったので、2019シーズンはキャリアハイを達成して寄付・寄贈も頑張りたい。目標金額は140万超えです」と抱負を語った。

 ルーキーイヤーから毎年40試合以上に登板している増田は、2015シーズンには自己最多の「72試合」に登板している。菊池雄星という“エース”を欠いて迎える新シーズン、リーグ連覇を目指すためには勝ちパターンの一角を担うであろう増田の活躍は必要不可欠。迎える新シーズン、「72試合」超えを果たし、祝杯の音頭をとる選手会長の姿を楽しみにしたい。

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