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手術から復帰した鯉の左腕、G党期待の右腕など 2019年注目の若手【セ編】

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広島・床田寛樹

高齢化が心配なヤクルト、期待は2年目外野手


 2019年が幕を開け、各球団の新人合同自主がスタート。2月に入れば春季キャンプが始まり、セ・パともに3月29日からペナントレースが始まる。新シーズンが始まる前に、各球団の戦力状況を探りながら活躍が期待される若手を各球団ごとにピックアップ。今回はセ・リーグ編だ。

●広島:床田寛樹(投手/大卒3年目)

 リーグ4連覇がかかる広島。昨季のリーグMVP・丸佳浩が巨人へFA移籍してしまったが、前田健太、黒田博樹らが抜けたあともチーム全体でカバーしながら、球団初のリーグ3連覇を成し遂げてきた。丸の人的保障で獲得したのは長野久義。ベテラン外野手の加入で、極端な攻撃力低下は回避できそうだ。

 不安は今季も投手力か。昨季はチーム防御率が17年の3.39から4.12へ悪化。なかでも先発防御率は、リーグ4位の4.26だった。そこで期待したいのが、左ひじの靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)から戻ってきた床田寛樹。新人だった17年に開幕ローテ入りを果たすも、その後ひじの不調を訴え、早々に同手術を決断した。昨年8月に実戦復帰し、ファームで8試合(20回)に投げ1勝1敗、防御率2.25を記録。まずはチーム内競争に勝ち先発ローテ入りを狙う立場だが、健康状態を維持できれば新人王争いに加わる可能性もある。

●ヤクルト:塩見泰隆(外野手/社会人出2年目)

 昨季2位と飛躍したヤクルト。ただし、新シーズンは青木宣親、バレンティン、雄平、坂口智隆が全員35歳オーバーとなるため、主力の高年齢化は不安の種だ。それでも、期待の左腕・高橋奎二、セットアッパー定着が期待される梅野雄吾、和製大砲・村上宗隆ら、楽しみな若手も多数。中でもブレイクしてほしいのが俊足巧打の外野手・塩見泰隆だ。

 昨季はファームで打率.329、出塁率.418と格の違いを見せたが、プロ初安打に25打席を要すなど一軍の舞台で苦しんだ。それでも、オフに参戦したアジアウインターリーグでは、首位打者(打率.392)、本塁王(村上と並ぶ4本塁打)の2冠。ドラフト2位で加入した中山翔太(法大)とともに、不動の外野陣を脅かす存在になってとしいところだ。

●巨人:高田萌生(投手/高卒3年目)

 原辰徳監督が復帰し、丸佳浩、岩隈久志、中島宏之、炭谷銀仁朗など、大型補強を行った今オフの巨人。ただしV奪還のためには既存戦力の底上げは必須。昨シーズン飛躍した岡本和真のように、若手の台頭に期待したい。

 ブレイクの予感漂うのが、高卒3年目を迎える高田萌生。昨季はイースタン・リーグで、最優秀防御率(2.69)、最多勝(11勝)、最高勝率(.846)の3冠。昨年11月にはMLB選抜戦の先発マウンドを託され、3回7失点で負け投手になったものの、5三振を奪うなどポテンシャルの高さを見せた。原監督も期待を寄せる本格派。まずはプロ初勝利をつかみ、一気に波に乗りたい。

センス感じる高卒3年目の中日右腕


●DeNA:神里和毅(外野手/社会人出2年目)

 ラミレス監督就任後、初めてCS進出を逃した昨季(4位)のDeNA。投打とも誤算続きのシーズンとなり、チーム打率.250、同出塁率.307ともにリーグワーストだった。筒香嘉智、宮崎敏郎、ソト、ロペスの中軸は存在感を示したが、それでも総得点は同6位の572。リードオフマン不在が響く結果となった。

 桑原将志の復活を望むと同時に、飛躍してほしいのが2年目を迎える神里和毅。昨季はシーズン中盤に骨折してしまい、86試合の出場で打率.251、5本塁打、15盗塁の成績でルーキーイヤーを終えた。今季は中堅、もしくは右翼でのレギュラー奪取に期待。DeNAは1番固定に成功すれば、中軸のタレントがより活きるはずだ。

●中日:藤嶋健人(投手/高卒3年目)

 2年目の昨季は一軍デビューを果たし、19試合に投げ3勝1敗、防御率3.66をマークした。プロ初勝利は松坂大輔の登板回避で緊急先発した6月17日の西武戦。強力打線を6回2失点に抑え、笑顔でウイニングボールを手にした。以降も8月26日の広島戦で7回1失点と好投するなど、8月以降の6試合はすべて先発。貴重な経験を積み、勝負の3年目を迎える。

 藤嶋から感じ取れるのは投手としてのセンス。緊急登板でしっかりゲームメイクできる適応力もそうだが、昨季序盤は敗戦処理役も多かった中で、テンポよく淡々とアウトを重ね、反撃ムードを幾度となく作った。腕の振りがコンパクトで、その投球フォームは上原浩治(巨人)を彷彿とさせる。先発ローテーション定着を目標に掲げる今季。大ブレイクに期待したい。

●阪神:高橋遥人(投手/大卒2年目)

 昨年4月11日の広島戦(甲子園)でプロ初登板初先発し、赤ヘル打線を7回2安打無失点に封じプロ初勝利を挙げた。しかし、左肩のコンディション不良などで一軍登板は6月10日のロッテ戦(5回途中3失点で負け投手)が最後。強烈なインパクトを残したが、1年目は大事をとってわずか6試合の登板にとどまった。

 阪神は今オフ、前オリックスの西勇輝、前中日のガルシアを揃って獲得。先発陣には実績のあるメッセンジャー、秋山拓巳、岩貞祐太、藤浪晋太郎らもおり、高橋以外の若手にも小野泰己、才木浩人、浜地真澄ら有望株が揃う。高橋としてはコンディションを整え、春季キャンプからしっかりアピールしたいところ。健康ならローテ入りも充分可能な魅力的な左腕だ。

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