高卒以外の5名がA班抜擢
西武の全体会議が17日に都内のホテルで行われ、辻発彦監督をはじめとする球団首脳陣やチームスタッフが出席。2月1日からはじまる春季キャンプメンバーの振り分けなどが話し合われた。
キャンプメンバーの発表は後日に持ち越しとなったが、会議終了後に取材に応じた辻監督はA班(一軍)に帯同させる予定の新人選手を明言。ドラフト1位右腕・松本航のほか、高卒以外の5名を南郷キャンプに参加させる。
▼ A班入りが内定している新人選手
3位:山野辺翔(内野手/三菱自動車岡崎)
4位:粟津凱士(投手/東日本国際大)
6位:森脇亮介(投手/セガサミー)
7位:佐藤龍世(内野手/富士大)
「自主トレはまだ続くので、その中で故障なんかがあればまた考えることにはなりますけど、やはり新戦力として期待する部分は大きいですよ」と辻監督。例年以上に多めの抜擢となった理由についても、「見てみたいということ」とシンプルに語っている。
「若い選手たちにとっては大きなチャンス」
このオフはエースの菊池雄星が夢を追ってアメリカ・メジャーリーグに挑戦。さらに主将を務めた浅村栄斗と炭谷銀仁朗の2人がFAで移籍した。チームを支えてきた主力が3人一気に抜けたとあって、新戦力にかかる期待は大きくなる。
一方、昨年まで一緒に戦ってきた選手たちを過小評価しているということはない。指揮官はスタート時の組み分けに決定的な差があるわけではないことを説明しつつ、「新人選手がA班の枠に入ることで外れることになった選手も当然いる。今までいた選手たちには危機感を持って挑んでほしい」とハッパをかける。
つづけて、「3人(菊池・浅村・炭谷)の抜けた穴というのは大きいですけど、若い選手たちにとっては当然大きなチャンスということになってくる。若い力の台頭なくしてシーズンを戦うメンバーも見えてこないので、選手個々が強い意志を持ってやってくれれば」と期待を寄せた。
「昨年は優勝はしているけども、ファイナルで負けたという悔しさも持って。みんながどういう気持ちで2月1日を迎えてくれるのか、すごく楽しみです」。
10年ぶりの喜びとそれ以上の悔しさを味わった昨季を経て、今季こそ日本一の栄冠を…。“競争”をテーマに新たな一歩を踏み出す昨季のリーグ王者から目が離せない。
新人選手たちのコメント
▼ 松本 航(投手/1位)
A班に選んでいただき、素直に嬉しかったです。
そして責任感、緊張感というのも同時に生まれました。
僕は即戦力として期待されているので、
このキャンプではしっかり打者と
勝負できる状態に持っていきたいです。
そしてセールスポイントである
直球をアピールしていきたいです。
投手陣の先輩はもちろんですが、
山川さんはじめ野手の皆さんにも
打者視点の話を聞いていきたいです。
▼ 山野辺翔(内野手/3位)
選んでいただき、びっくりしました。
まずは開幕一軍スタートを目指す中で、
そのレールに乗ることができて嬉しいです。
このキャンプでは走攻守全てにおいて
アピールしていきたいです!
憧れの源田さんのプレーを近くで見て、
いろいろな話を聞いてみたいです。
▼ 粟津凱士(投手/4位)
A班に選んでいただけて、素直にうれしいですし、
ホッとした気持ちもありますが、
A班でも負けないようにより一層頑張ろうという気持ちになりました。
また、多くの先輩を近くで見られたり、
話したりできると思うので、
先輩方の良いところを吸収できたらと思います。
そして、自信のあるシンカーなど、
長所をアピールしていきたいです。
大きなチャンスをいただいたので、
これからの新人合同自主トレでは、
ケガをしないように気を付けながら、
キャンプで良いスタートが切れるよう、
全体の練習だけでなく、プラスアルファの練習もしていきます。
▼ 森脇亮介(投手/6位)
僕は1年目からが勝負なので、
A班に選んでいただきホッとしました。
身が引き締まる想いです。
アマチュア時代を長く過ごしてきましたので、
その経験をキャンプでは活かしていきたいです。
そしてセールスポイントの真っ直ぐと
落差のあるフォークをアピールしていきたいです。
年齢的には年下の選手もいますが、
プロとしてはみなさん先輩なので、
年齢問わずに聞きたいことをどんどん聞いていきたいです。
▼ 佐藤龍世(内野手/7位)
A班に選んでいただき、嬉しく思いましたが、
厳しい戦いが待っていると思うので、
キャンプまでしっかり身体を仕上げていきたいです。
キャンプではたくさん声を出して、
元気のあるプレーを見せたいです。
大学の先輩である山川さんとは
一緒に練習をしたことがないので、
間近でプレーを見たり、話を聞いてみたいです。