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歴史的偉業へ!菅野智之が目指す“3年連続沢村賞”

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CS史上初のノーヒットノーランを達成しガッツポーズする巨人・菅野(C)KYODO NEWS IMAGES

大型補強も軸は生え抜き


 このオフ、原辰徳監督が3度目の就任を果たした巨人は、5年ぶりのリーグ制覇に向けて大型補強を繰り広げている。

 FA市場からは丸佳浩に炭谷銀仁朗、メジャーから帰ってきた岩隈久志に加え、さらに実績豊富なベテランの中島宏之、助っ人もビヤヌエバにクック……。いずれも即戦力となりそうな面々が揃った。人的補償で内海哲也と長野久義という生え抜きの功労者がそれぞれ西武、広島へと移籍することとなったが、それでも大きな戦力アップとなったことは間違いない。

 もちろん、既存戦力も忘れてはいけない。野手陣では主将の坂本勇人が上位打線を任され、大ブレイクを果たした岡本和真が4番に座ることが濃厚だ。丸やビヤヌエバが加入しようとも、チームの中心は生え抜きで固めていく。

 そして、投手陣には絶対的エースの菅野智之がいる。2018年シーズン、チームは3位だったものの菅野自身は文句なしの成績を残し、クライマックスシリーズでは史上初のノーヒットノーランも達成。満場一致で沢村賞に選出されるなど充実した1年だった。また、2019年シーズンは背番号が『18』に変更。本人も「20勝する」と様々な場所で公言しており、その言葉通りとなるのか、注目が集まる。


3年連続受賞はただひとり


 その菅野だが、2019年はチームの優勝だけでなく、個人としても3年連続となる沢村賞を目指すことになる。過去、3年連続で沢村賞を受賞したのは、1956年から1958年にかけての金田正一(国鉄)ただひとりだけだ。

 その3年間における金田の成績は圧巻だった。


▼ 3年連続沢村賞・金田正一
1956年:25勝20敗 防1.74
1957年:28勝16敗 防1.63
1958年:31勝14敗 防1.30


 この時、チームは3年連続で4位ながら、毎年勝ち星が3つずつ増えると同時に負けが2つずつ減り、さらに防御率は年々向上していたのである。まさにライバルたちを寄せ付けない圧倒的な成績を残していた。


 なお、3年連続の受賞者は金田のみだが、“3度の受賞者”はその他にもいる。

 そのひとりが、「フォークボールの神様」こと杉下茂(中日)だ。中日のレジェンドでもある杉下は2リーグ制となった直後の1951年、1952年と連続で受賞。翌1953年も23勝9敗、防御率2.83の成績を残したが、大友工(巨人)に及ばず受賞とはならなかった。しかし、1954年にキャリアハイとなる32勝12敗、防御率1.39と巻きかえしを図り、3度めの沢村賞を受賞している。

 その他には、「ザトペック投法」の村山実(阪神)と「平成の大エース」こと斎藤雅樹(巨人)である。

 このように3度の受賞を果たしているのは杉下、村山、斎藤といずれも球史に名を残しているレジェンドたちばかり。その領域に菅野も足を踏み入れつつあるのだ。

 近年のプロ野球では、実績を残した選手の多くが海を渡るようになった。菅野以外の現役投手で沢村賞を2度受賞している上原浩治(現巨人)と田中将大(現ヤンキース)、前田健太(現ドジャース)はいずれもメジャーへと旅立っている。

 このように移りゆく時代のなかで、菅野は3度目の沢村賞受賞となるだろうか。その投球から2019年も目が話せない。





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