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ソフトバンクと広島は盤石なのか!?【深澤弘のショウアップナイターヒストリー】

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日本シリーズ連覇を果たし、胴上げされるソフトバンクの工藤監督(C)KYODO NEWS IMAGES

日本一をかけて戦った両雄の今季は?


 まもなくプロ野球のキャンプが始まります。そこでキャンプに入る前に、ソフトバンクと広島、絶対的な戦力がある両チームについてお話してみたいと思います。

 まずはソフトバンク。去年はペナントレースで2位でしたが、日本シリーズに進出して見事に優勝しました。西武と日本ハムに負け越したのは気になりますけど、最終的には「82勝60敗」。最後は本当に底力、持っているエネルギーが爆発して他のチームを蹴散らしたというとオーバーかもしれないですが、今年はどうでしょうか。


故障者とありあまる戦力


 柳田が年俸5億7000万で契約更改。彼が健在なのは良いんですが、去年は4月からサファテが故障し、岩崎も故障するなど、常に故障者が出ていました。それから、内川も71試合しか出られなかった。千賀、東浜、武田も度々戦列を離れ、東浜も良くなってきたのは終盤にさしかかってから。和田も2017年は肘をやり、2018年は肩をやった。もちろん今年なら大丈夫という保障はない。

 それからバンデンハークですが、23試合10勝7敗。しかし防御率4.30と悪くなった。どうもスピードボールのコントロールが少し甘くなっているような感じがするので、どう立ち直ってくるか。

 打線の方もデスパイネが116試合しか出ていない。負傷も多かった。特に日本シリーズでは満足に走れないような状態でした。それから今宮も去年99試合しか出ていません。柳田も130試合。しかし柳田は出れば打っていた。全試合出場は松田と上林だけ。巨大戦力があるにしても全試合出場選手は2人。これが心配のタネだと思うんです。

 東浜が復活し、バンデンハークが最初から万全、デスパイネも全試合出場という事になると、さすがに大丈夫だとは思います。しかし、いま申し上げたように主力選手の中に色んな故障がある。細かく言うと、岩崎の右肘が治っていない。サファテの股関節がどうかもわからない。和田の左肩もわからない。それから石川は右肘が良くなかった。千賀も右肘を警戒していて1年間を無事に過ごせるという保障はありません。

 川島、明石、高田、西田といった選手が良くやっていて、牧原が二塁に入ったり、こういった選手が出てくるのはいいんですが、レギュラーと比べてどうなのか。彼らのお陰で助かりましたが、今年は果たしてどうなるのか。幸い柳田も上林も元気で、松田もCSはダメでしたがまだ大丈夫。それから甲斐の盗塁阻止率.447は、非常によくやったと思うんです。

 ピッチャーの森もタフで66試合に登板して37セーブ、5年連続で50試合以上に登板しています。それから高橋という速球のアンダースローピッチャーがいる。彼も面白いし、大竹という育成から上がってきた左腕もいる。彼らが主力不在時にどのくらい役に立つのか。あまり最初から計算しないほうがいいとは思います。

 いずれにしても故障者を抱えたソフトバンクがどういうキャンプを送るのか、どういうコンディションでキャンプを終えるのかに注目です。


台頭する新戦力と一抹の不安


 それから広島。丸の打率.306、39本塁打、97打点がジャイアンツへ。これがマイナスじゃない訳がない。とにかくマイナスなんですが、しかし行ってしまったものはしょうがない。鈴木が怪我から完全に復帰しましたし、松山もはじめて規定打席に達して自信をつけたと思います。

 また、ジャイアンツに17勝7敗、ヤクルトに19勝6敗と、お得意様を作ったことが優勝の大きな要因になった。あとは会沢とか西川、野間、バティスタ、この辺はよく打ったと思います。田中もまずまず。菊池は打率が低かったけど、エラーがわずか3つ。それから安部が意外性のあるバッターという事で力になりました。

 フランスアというアメリカンアカデミーから来たピッチャーも活躍。158キロのストレートを武器に5月に支配下登録されてから47試合で19ホールドの防御率1.66。こういった予想外の選手がいっぱい出てきて力になったと思います。

 そしてカギを握るのは、やはり投手陣。ジョンソンが11勝5敗、防御率3.11。どうしても2016年くらいのジョンソンが良かったので、それと比べると2018年のジョンソンは2017年のジョンソンを引きずっていたような気がします。果たして今年のジョンソンはどうなるか。

 あとは大瀬良が15勝7敗、防御率2.62ですが、私が気になるのは22本もホームランを打たれていること。同じ勝利数でも菅野とは内容が違うと思うんです。で、6回以降になると非常に不安定。ジョンソン、大瀬良も完璧ではない。

 九里亜蓮というピッチャーが8勝しましたけど、まだまだ力的にはローテーションの中心にいるピッチャーではない。8勝7敗の岡田も同じ。逆に野村は7勝6敗で去年は力のないピッチングに見えました。ですから、ジョンソン、大瀬良がエースとしてしっかり活躍できるかが重要になるでしょう。

 抑えでは、中崎が32セーブで防御率2.71。中崎の持っているボールは抑えピッチャーが投げるようなすごいボールではない。むしろフランスワの方が相手のバッターからしたら嫌かなと思います。

 とにかくピッチャーが野球の全てですから。そのピッチャーにソフトバンクと広島、両方に不安があるという事は、他のチームにも付け入る余地はある。とはいえジャイアンツの投手陣万全かというとそうでもない。みんな弱いところを抱えながらペナントレースに入るわけです。


(ニッポン放送ショウアップナイター)
※12月22日収録
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