渡米19年目のシーズンに挑むイチロー

◆ 日本開幕に向けて…

 イチローがメジャー19年目のシーズンに向けた準備を整えている。

 現地時間24日(日本時間25日)、マリナーズがイチローと2019年の選手契約について合意したことを発表。契約内容としては“マイナー契約”となっているものの、3月に東京で開催されるアスレチックスとの開幕戦にはメジャー登録される見通しであることが伝えられている。

 イチローが古巣であるマリナーズに復帰したのは1年前のこと。歴史的な停滞を見せたストーブリーグの煽りを受けてなかなか所属先が決まらなかったなか、3月になってようやく“職場”が見つかった。調整不足に故障が重なって実力が発揮できなかった昨季のことを思えば、マイナー契約とはいえこの時期からチームが決まっているというのは大きなプラスであることに違いない。

 この後、イチローはアリゾナで行われるメジャーのスプリングトレーニングに招待選手として参加。開幕戦出場に向けた調整を行っていく。日本で開催される開幕シリーズに関しては特例でロースターの枠が28に拡大されることもあって、そのリストの中に「51」の文字が入っている可能性は高い。アメリカに戻った後、枠が25に減った時にどうなるかは今の時点で誰にも分からないが、イチローは当然2019年シーズンをフルで戦い抜く準備を怠らないだろう。

◆ ベルトレが“イチロー超え”も…

 何はともあれ、現役続行が決定したイチロー。昨年10月に45歳を迎えた男であるが、やはり選手としてプレーすることが決まった以上は結果も求められる。

 ここでひとつ取り上げたいキーワードが『現役最多安打』。世界を代表する安打製造機には、是非ともこの称号を奪い返してもらいたい。

 イチローのメジャー通算安打数は3089本。メジャー挑戦1年目から驚異的なハイペースで積み上げてきた安打数だが、ここ4年は100安打にも届かないシーズンが続いており、昨季はシーズン序盤で選手としての出場がなくなったこともあってわずか9本と低迷。すると、その間にある男がイチローの通算安打数を超えていく。メジャーを代表するスラッガーのエイドリアン・ベルトレである。

 かつてマリナーズでチームメイトとしても戦ったことがあるイチローとベルトレの2人。ベルトレは昨年イチローの記録を追い抜き、自身の記録を3166本まで伸ばした。

 しかし、そのベルトレが昨年11月に突然の引退発表。“現役最多安打”の称号を手にした年かぎりでユニフォームを脱ぐことになった。というわけで、2019年の現役最多安打レースはイチローが暫定首位でスタートすることになる。

◆ 新たなライバルは?

 無事に選手としての契約を結び、“現役最多安打”の称号奪回へ向けてポールポジションに立つことになったイチロー。是非とも首位の座を守り切って2019年を終えてもらいたいところだが、振り返るとすぐ背後にライバルが迫っている。

 イチローを追いかける男の名は、アルバート・プホルス。こちらもメジャーを代表する強打者であり、最近では大谷翔平とチームメイトということで認識しているファンの方も多いのではないか。

 今から18年前、2001年にア・リーグの新人王に輝いたイチロー。実は同じ年、ナ・リーグの新人王に輝いたのがプホルスだった。2人はいわば“同期”なのである。

 18年前の衝撃デビューから正確にハイペースで安打を積み上げていったイチローに対し、プホルスは200安打超えのシーズンこそキャリアで1度しかないものの、プホルスは18年間欠かさずに100安打以上をマーク。それでいて通算の長打率は.554という驚愕の数値を残しており、まさしくメジャーを代表するスラッガーの一人として君臨し続けた。

 そんなプホルスは昨年、史上32人目となるメジャー通算3000安打を達成。最終的にはその数を3082まで伸ばした。イチローとは7本差しかないのである。

 昨年の数字で比較すると、プホルスがイチローを上回るのも時間の問題のような気もするが、プホルスもオフに左膝と右肘の手術を受けており、決して万全な状態とは言えない。現在はリハビリを順調にこなしており、開幕にも間に合うのではないかという声が聞こえているが、当然不安はつきまとう。

 レースのカギを握るのが、果たしてイチローがメジャーの枠に生き残れるのかどうかという点と、手術明けになるプホルスのコンディション面だろう。

 “現役最多”の称号を手中に収めるのは、一体どちらか……。7本差でスタートする同期2人によるマッチレースから目が離せない。

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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