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毎年恒例?楽天の“ポスト嶋”を巡る争いに今年も注目

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捕手に復帰した楽天・岡島豪郎

充実のセンターラインも…


 2019年も間もなく最初の1カ月を消化。2月1日からはプロ野球の春季キャンプがはじまり、いよいよ野球シーズンの幕開けとなる。

 パ・リーグのオフを盛り上げたのは、最下位からの逆襲を目指す楽天だった。石井一久氏をGMに迎えたチームは大型補強を敢行。FA市場では同リーグのライバル・西武で主将を務めた浅村栄斗の引き抜きに成功したうえ、外国人選手では投打の軸として期待がかかるアラン・ブセニッツとジャバリ・ブラッシュの補強に成功した。

 なかでも浅村の獲得はチームにとってこの上なく大きいプラスになる。攻守の要となる“強打の二塁手”は救世主としてうってつけの存在であり、加えて昨年のパ・リーグを制した西武の戦力を削ぐという効果をも生むからだ。

 二塁に浅村がハマれば、遊撃には復活を期す茂木栄五郎がおり、センターには新人王を受賞した3年目の田中和基がいる。やや手薄だったセンターラインにしっかりとした軸が出来れば、チームとしても安定感が出てくることだろう。

 また、二遊間には高卒1年目から多くの経験を積んだ西巻賢二やルーキーの渡辺佳明といった注目株も多数いる。さらに、センター争いという点でもドラフト1位で大学No.1外野手の呼び声高い辰己涼介の獲得にも成功しており、若手たちによる競争の激化が予想される。チーム全体の底上げに期待が高まるなか、課題となるのが“捕手”のポジションだ。


終わってみれば「結局、嶋」


 楽天と言えば嶋基宏という正捕手がいるが、その中でも“捕手”というポジションは長年課題として指摘されてきた。嶋はいても、その嶋に続く存在が出てこないのだ。

 近年は嶋のFA権取得や年齢を重ねていくにあたって「ポスト嶋」という声も年々大きくなっていったものの、嶋は昨季もチームトップの112試合でマスクを被った。2番手が山下斐紹の38試合だったことを考えると、依存度は変わらず高いまま。終わってみると、「結局、嶋しかいない」という結果が続いている。


【楽天・年度別の捕手出場数トップ3】
▼ 2018年
112試:嶋 基宏
38 試:山下斐紹
19 試:足立祐一

▼ 2017年
112試:嶋 基宏
48 試:足立祐一
20 試:細川 亨

▼ 2016年
78試:嶋 基宏
72試:足立祐一
22試:伊志嶺忠

※試合数はすべて捕手としての出場に限る


 昨年12月で34歳を迎えた嶋。昨季はこれまで安定して“嶋の次”を担っていた29歳の足立が出番を減らし、2017年オフにトレードで加入した26歳の山下が2番手の出場数を稼いだ。

 年齢的にも山下が“ポスト嶋”レースを引っ張っている感はあるものの、打撃もまだ粗削りな部分があり、正捕手としては守備面でのレベルアップも必須。安心して任せられるという感覚はないだろう。


「復帰」と「新人」と「ブレイク」に期待


 そんな楽天捕手陣における新たな流れといえば、まずは岡島豪郎の“捕手復帰”だろう。かつてはリードオフマンを任されていたようにシュアな打撃には定評がある。“打てる捕手”としてアピールできれば、争いに割って入っていくシーンは大いに考えられる。

 加えて、ドラフトでは2位で即戦力候補として注目を集めた太田光(大阪商業大)を獲得している。タイミングはあれど、いきなり1ケタの背番号「2」を与えられたあたりからも、首脳陣からの高い期待が伺える。すでに春季キャンプも一軍スタートが決まっており、アピール次第ではいきなりの開幕デビューがあっても驚けない。

 さらに、現有戦力ではプロ3年目のシーズンを終えた堀内謙伍がオフに行われたU-23・W杯で正捕手として活躍。チームの準優勝に大きく貢献しているだけに、4年目の今季にかかる期待は大きい。

 果たして、今年こそ“ポスト嶋”に名乗りを上げる捕手は現れるのか。第2捕手定着と言わずに、一気にレギュラーを奪うような捕手の台頭に期待したい。


▼ 2019年・楽天の捕手陣
2 太田 光(22歳/1年目)
27 岡島豪郎(29歳/8年目)
29 山下斐紹(26歳/9年目)
37 嶋 基宏(34歳/13年目)
44 足立祐一(29歳/4年目)
65 堀内謙伍(21歳/4年目)
70 石原 彪(19歳/3年目)
139 下妻貴寛(24歳/7年目)



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