◆ マルハニチロがスポンサーに
ベイスターズは29日、球団創設70周年を記念して行う『70th ANNIVERSARY PROJECT』の概要を発表。今回は「マルハニチロ」がスポンサーに就任することになり、1949年に「大洋ホエールズ」を設立してから、2002年までの長きにわたり球団を経営してきた「マルハ」が、形を変えて再び携わる格好になった。
横浜DeNAベイスターズの岡村信悟代表取締役社長は「下関、川崎時代の地域の縁を次世代に伝えていく」ことの大切さを強調し、様々な企画の概要を明かした。
1つ目は、すでに発表されているように、球団創設後、初の開幕戦となった1950年3月10日に選手が着用していたユニフォームを復刻し、そのユニフォームを着用して3月10日(日)に“創設の地”である下関でオープン戦(広島戦)を開催すること。
2つ目は、横浜でアニバーサリーゲームとして6試合(下記参照)、歴史を振り返るべく歴代デザインをモチーフにした特別ユニフォームを着用して戦うこと。
・4月13,14日 vs.広島東洋カープ
・6月22,23日 vs.東北楽天ゴールデンイーグルス
・8月10,11日 vs.中日ドラゴンズ
3つ目は、OBや関係者などの特別コラムシリーズ「私とベイスターズ」と、ファン投票で決定する「歴代ベストナイン」など、記録や記憶にクローズアップした企画などを行うこと。
これらを受けてマルハニチロ株式会社の伊藤滋代表取締役社長は「再びベイスターズと関われる。有り難く光栄」と感謝の言葉を述べ、「同士として一緒に取り組みたい」と意欲を示した。また、自身を「下関出身で横浜住まい。生まれながらのファン。昨年観戦した試合は3戦3勝、うち2回はサヨナラ勝ち。ベイスターズに勝利をもたらす男」と語り、会場を盛り上げた。
スペシャルユニフォームを見たラミレス監督は「Like it!70周年が含まれている。背中のネームもいい。みんなで背中にYOKOHAMAを背負う。市民も誇りに思ってもらえる」と笑顔で話した。
「伝統と継承」を掲げるDeNAベイスターズが、70周年を機に企画する一大プロジェクト。オールドファン、現在のファン、そして次世代を巻き込むスケールの大きな取り組みは、世代を超えた繋がりと大きな盛り上がりを生み出すことになりそうだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)