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“左のライアン”はヤクルト投手陣の救世主となるか

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ヤクルト・高橋(C)KYODO NEWS IMAGES

高卒4年目で初の一軍キャンプスタート


 いよいよ迫ってきた2月1日の12球団一斉キャンプイン。すでに各球団から一軍・二軍のメンバー振り分けも発表されており、各自がそれぞれの目標を持って日々の厳しい練習に挑むこととなる。

 特に注目を集めるのが、初めて“一軍キャンプ”の切符を手にした選手たち。なかでも今回取り上げたいのが、ヤクルトの高卒4年目左腕・高橋奎二だ。

 龍谷大平安高から2015年のドラフト3位で入団した21歳。右足を大きく上げる特徴的な投球フォームから「左のライアン」として注目を浴びたが、プロ入り後は故障にも悩まされてなかなかデビューができず。フォームを変更して臨んだ3年目の昨季、ついに一軍での登板を果たすと、3度目の登板となった10月2日のDeNA戦で待望のプロ初勝利を挙げた。

 更なる飛躍に期待がかかる2019年、高橋はプロ入り後初めて2月1日を一軍のメンバーとして迎える。一軍定着、そして開幕ローテーション入りへ向けた戦いを勝ち抜くことができるか。注目が集まる。


待望の“本格派左腕”候補


 ヤクルトの先発陣といえばデービッド・ブキャナンに小川泰弘、石川雅規といった実績豊富な選手たちがローテの軸を担っているが、以降の枠は奪い合いの様相。昨季終盤に成長の跡を見せた原樹理がややリードしている感はあるものの、候補としては新加入の高梨裕稔やスアレス、ドラフト1位ルーキーの清水昇や大卒3年目の星知弥といったところが団子状態だ。

 候補が多いということはそれだけ期待できる人数が多いということであり、当事者たちにとってはライバルが多いということになるのだが、高橋にはアドバンテージがある。それは“左で投げられる”ということだ。

 ヤクルトの先発候補を見ると名前に挙がるのは右腕が多く、左腕は人材不足の感が否めない。近年で見ても、2010年以降に先発左腕で2ケタ勝利を達成したのは石川と村中恭兵というふたりだけ。村中は故障もあってその後は思うような成績が残せず、石川も39歳と大ベテランの域に突入してきた。

 それだけに、高橋にかかる期待は大きくなる。150キロに迫る速球にスライダー、チェンジアップにフォークという武器を持っており、本格派左腕としての資質は十分。チームの弱点、そして長年の課題を解決する救世主となる可能性は大いにあるだろう。

 球界全体を見ても、近年は菊池雄星が左腕エースとして先頭を走っていたが、菊池はこのオフにメジャー挑戦の夢を叶えて海を渡った。ヤクルトのみならず球界全体としても、新たな本格派左腕の登場が待たれる。

 まずはヤクルトでローテ入りを果たし、近い将来は日本を代表する左腕へ。高橋奎二に注目だ。



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