昨秋のU-23・W杯で活躍を見せた周東

◆ 育成選手で唯一のA組入り

 昨季はリーグ2位ながらクライマックスシリーズを勝ち上がって日本シリーズを制覇。見事に日本一連覇の目標を達成したソフトバンク。今季はリーグ王座の奪還と日本一3連覇という偉業がかかる。

 ところが、このオフは順風満帆とはいかなかった。FA市場で獲得を目指した浅村栄斗と西勇輝の獲得に失敗し、これといって目立った補強はなし。キャンプメンバーを見てもルーキー投手4名が一軍に抜擢されたように、即戦力選手の台頭と、岩崎翔やデニス・サファテ、和田毅といった故障者の復活による上積みを期待するしかないというのが現状だ。

 野手陣もいよいよ手が付けられなくなってきた柳田悠岐をはじめ、昨年のチームを引っ張ってきた主力は健在とはいえ、悪く言えばそこに割って入る存在がいない。内川聖一や松田宣浩といったベテラン勢に少し不安が見えた昨季のことを思えば、活きの良い若手の台頭が待たれるところだろう。

 そんななか、注目の存在となるのがプロ2年目の周東佑京だ。昨季ファームで90試合に出場するなど経験を積み、フレッシュオールスターでも優秀選手賞に輝いた22歳。残念ながら支配下登録を勝ち取ることはできなかったが、オフに行われたU-23・W杯での活躍なども認められて一軍キャンプに抜擢された。

◆ 日本を救ったレーザービーム

 登録は内野手ながら昨季も84試合は外野手としての出場。俊足を生かした守備範囲と強肩がウリで、U-23・W杯でもホームを狙った走者をレーザービームで刺しまくり、何度も日本の窮地を救った。

 ただし、ソフトバンクの一軍の陣容を見てみると、チームの顔である柳田に加えて中村晃、上林誠知といったレギュラーがおり、ほかにもユリスベル・グラシアルや福田秀平、期待の若手では釜元豪や真砂勇介といったところがこのキャンプでも一軍メンバーに入っている。その争いはかなり熾烈だ。

 ここに割って入るためには、まずは打撃面のレベルアップというところが課題になる。また、足と守備・肩は一軍でも通用するレベルだけに、代走・守備のスペシャリストとしてユーティリティ性を高めるという手もあるだろう。

 ソフトバンクの育成出身者といえば、千賀滉大と甲斐拓也というバッテリーの大成功が有名。育成ドラフトでのプロ入りから這い上がり、今ではともに日本代表まで上り詰めた。

 ほかにも、昨年途中から二塁のレギュラーを掴みかけた牧原大成や、プロ1年目から支配下登録を掴んで一軍に定着した左腕の大竹耕太郎など、ソフトバンクの育成選手からは毎年のようにブレイク選手が出ているのだ。

 周東もこの流れに続くことができるか。キャンプ、そしてオープン戦でのアピールに期待したい。

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ベースボールキング編集部

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