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「インディード」で“二刀流”バイト!? バット&クラブ職人をサポートして世界に1つだけのバット&クラブをゲット!

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二刀流を体験?!


 テレビCMなどでもお馴染みの“求人検索エンジンIndeed”で募集された『twitter(ツイッター)』とのコラボ企画「【トレンド大賞】 “二刀流”を支える!? 職人の下で修行する仕事」の当選者が、プロ野球選手の活躍を支えるバット職人とグラブ職人の技術をその場で見学し、体験する“アルバイト?!”に密着した。

 今回のお仕事は、“Indeed”のトレンドで探せる仕事として“二刀流”というフリーワードを入力して検索した人を対象に募集。 野球好きには堪らないこの募集に全国各地の応募から採用されたのは、野球経験者で現在は草野球を楽しんでいるという喜多大我さん。「友人と野球ショップを巡る旅行をしたくらい、野球道具がとても好き」という彼が2日間にわたり、国内屈指のスポーツメーカー『ミズノ』の工場を訪れ、バットとグラブ作りを見学・体験した。


繊細すぎる職人の技




 初日に訪れたのは、バットなどの製造を行い、実際にプロ野球選手も来ることがあるというミズノテクニクス養老工場。まずは主にパ・リーグの選手のバットを手掛けている木バット製造担当の渡邉孝博クラフトマンの技術を見学することに。

 今回、仕事の報酬としてオーダーメイドのバットを渡邉クラフトマンが作ってくれるということで、まずはどんなものが欲しいのかをヒアリング。工房内に展示されていたプロモデルを参考に、相談しながら決めていく。


 決まったあとは、工場内の見学へ。渡邉クラフトマンから木材選びのポイントについて説明を受けた。



 そして、待ちに待ったバット制作へ。ロクロと呼ばれる機械に、ある程度バットの形にされた中間材をセット。高速回転させながら、“バイト”と呼ばれるノミのような刃を使い削っていく。




 2種類の“バイト”を駆使しながらグリップエンド、グリップを作ると、今度は様々なカンナを使い、全体の寸法合わせへ。




 ある程度できたところで1度、喜多さんが握って確認。「グリップはもう少し細い方がいいです」というリクエストを受け再調整するなどプロ選手と同じ工程が施された。


 長さを調整しながらヘッド部分を作ったあとは、最終仕上げへ。4種類の紙やすりを使い、全体を整えていく。

 喜多さんも研磨作業をサポート。手つきについては、「全然問題なかったと思います」(渡邉クラフトマン)というお墨付きももらえた!?


 こうして、福岡ソフトバンクホークスの内川聖一選手モデルをベースに、グリップエンドは元中日ドラゴンズの荒木雅博氏のモデルを参考にした、長さ85㎝、重さは約800gという“オリジナルモデル”が出来上がった(後日、工房で塗装・刻印が施され完成となる)。


 体験後は渡邉クラフトマンにインタビューを敢行。バットの流行りやミズノのこだわりについて尋ねると、「トップで活躍している選手は自分の形を持っている」ため、バットの形に流行りはないことや、「代々ミズノのバットを作ってきた先輩から品質、技術、思いは受け継がれている。同じ材料でもミズノしか作り上げることのできない品質になっている」といった矜持などを聞き、1日目の仕事は終了した。


こだわりの詰まったグラブづくり


 2日目はグラブ(グローブ)製造を手掛けるミズノテクニクス波賀工場へ。

 ここでは国内外のトップ選手のグラブを手掛ける岸本耕作グラブマイスターが登場! グラブ作りについて教えてくれた。



 まずは素材である革の選び方から。


 生後1年未満の子牛の皮革でできたキメの細かいキップレザー、生後2年くらいたった成牛のエリート(ステア)レザーを見ながら、1枚で何個分のグラブが作れるのか、どの部分が捕球面になるのか、現在のグラブの傾向など、一流選手のこだわりが分かるエピソードを交えながら、岸本グラブマイスターが説明してくれた。

 続いて、岸本グラブマイスターの案内で工場内の見学へ。ここでは革の断裁から始まり、パーツごとに厚さを調整するすき作業、刺繍入れなどが行われていく。


 ミシンを使っての縫製作業では、「これが一番グラブで難しい。なかなかできない」(岸本グラブマイスター)という指部分と補球面を縫い合わせるマトメ縫製なども見ることができた。



 縫い合わせたものを表に返したあと、100℃くらいある指型形状のアイロンに入れ皺を伸ばしたり型をつける作業、貼り合わせ、へり付け作業など様々な工程が一つひとつ手作業で丁寧に行われる。
 
 「特にグラブに興味があります」と言っていただけに、どの作業も興味深く見ていた喜多さん。見学中も岸本グラブマイスターへの質問は尽きなかった。

 工場内を見学した後は、インタビューを敢行。「選手の要望に応えるためにどうしたらいいのかを常に考えてやってきたつもりですけど、いまだに出来の悪いものに関しては試合で使ってもらえないことがあります」と、プロの選手のグラブへのこだわりが分かる裏話なども聞くことができ、喜多さんの顔から笑みがこぼれる。さらに、岸本グラブマイスターによるグラブ作りも見ることができた。





 最後は岸本グラブマイスター指導のもと、グラブの型付けに挑戦。実演後、教えてもらいながら型付けを行っていくが、実際にやってみるとなかなか難しいようで苦戦する場面も。ただ、「最初はこういうもの。やはり数をやらないと」(岸本グラブマイスター)とのこと。



 その後、ミズノブランドアンバサダーのグラブを保管している部屋を見学し、報酬であるオリジナルグラブのオーダーで、2日間に及ぶ仕事体験は終了。「価値がありすぎました!」というほど、喜多さんにとっては夢のような2日間になったようだ。



▼ 仕事体験を終えて

 養老工場で一番貴重な経験をしたと思ったのは、完成に近いものを振った時のことでした。右手のグリップが少し太いと感じたため、少しだけ削ってもらったのですが、見た感じでは全く分からなかったものの、驚くほど振りやすくなりました。プロの選手の要望に応え、1/10ミリ単位で同じものを何本も作るクラフトマンの凄さがより一層分かりました。



 波賀工場では、岸本マイスターが型付けやグラブについて教えてくださりました。一流選手にまつわる話もあり、選手のこだわり、そして要望に応えるための職人の見極める力に驚きました。



 お二方とお話でき、さらに道具を作ってもらえるという異次元の体験、経験ができてとても良かったです。


取材・文=金子裕希(かねこ・ゆうき)
写真=藤本亜早望(ふじもと・あさみ)
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