打線爆発に「言うことなし」
阪神の宜野座キャンプは7日が第2クールの最終日。この日は今キャンプ初の紅白戦が実施され、両軍合わせて計25安打・17得点という乱打戦となった。
矢野監督は紅白戦を振り返り、「打たなかったらバッターが気になるし、打たれればピッチャーが気になるしという。これは毎年のこと」としつつ、「今日はバッターがすごくいい感じで打っていて、ピッチャーは期待している選手もいた中で良い結果は出なかったですけど、それぞれ取り組むべき課題などが見えたというのは良かったかな」と総括した。
野手陣については「みんな打った。誰から言ったらいいか分からないくらい。言うことないです」と笑顔。「競争という部分では、今日はどのポジションの選手もライバル同士が競い合って良い結果を出してくれた」とし、「これから実戦が増えていくので、その中でふるいにかけていくという時期に入っていく。選手同士の争いをより楽しみにしたい」と第3クール以降に期待を寄せた。
一方、課題が見えた投手陣にも、悲観することはしない。2回7失点と打ち込まれた望月惇志については、「結果は出ませんでしたけど、これで次どうするかというのはすごく見たい」と変わらぬ期待を寄せ、同じく結果が出なかった浜地真澄にも、「今取り組んでいることがある。もちろん結果を出してほしかったところもありますけど、次が楽しみ」と語っている。
そんな中、2回無失点と結果を出した高卒3年目の才木浩人については、「昨年の一軍での経験が良い方向に出ていたかなと。ピッチャーの中では才木が一番でしたね」と高評価。「走者を背負ってからのセットポジションだったり、けん制だったりというピッチングがしっかりできていた」と成長したポイントを挙げつつ、「ピッチャーもこれからが競争。まだまだ争いは続いていくのでたのしみにしています」と前を向いた。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司)