◆ テンポよく、最速147キロをマーク!
ヤクルトの高梨裕稔投手が9日、実戦初登板となる紅白戦に先発し、2回を1安打2奪三振無失点に抑えた。
昨年12月に日本ハムからトレードで加わった2016年のパ・リーグ新人王。新天地での実戦初マウンドに「緊張しました」と話したが、立ち上がりから力強い真っ直ぐをバンバン投げ込み、最速147キロをマーク。2回は5番・広岡、6番・松本を連続三振に仕留めるなど、3者凡退に抑えた。
三塁コーチを務めていた河田外野守備走塁コーチから、「テンポがいいね、テンポが!」と称えられ思わず笑み。2回を投げ、許した安打は3番・荒木に浴びた中前打のみ。安定感抜群だった。
高梨は試合後、「打者に向かってしっかり投げられたのが一番の収穫。(日本ハム時代の)去年、一昨年は良い真っ直ぐが投げられなかったが、そのときに比べるといい状態」と話した。ただ、変化球は抜け球が多く、本人も「精度がまだまだ」と反省。それでも、真っ直ぐに手応えを感じたようで、表情は明るかった。
新天地で復活を期す右腕は「過去に戻すのではくキャリアハイを目指したい」とキッパリ。「スワローズの優勝に貢献できるように、いいピッチングを1年間やり続けたい」と力を込めた。