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ツバメの大黒柱へ…小川泰弘に期待したい“200イニング”

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ヤクルト・小川

もうひとつ上に行くために不可欠な小川の復活


 昨季はセ・リーグ2位に食い込む健闘を見せたヤクルト。リーグ3連覇を成し遂げた広島とは7ゲームの差がついたとはいえ、前年に球団ワースト記録を更新する96敗を喫するというどん底を味わったチームがたった1年で見事に立ち直った姿は多くの野球ファンを驚かせた。

 闘争心を取り戻したチームはもうひとつ上の順位を目指していくわけだが、その“ひとつ”が難しい。王者・広島はもちろんのこと、覇権奪回を目指す巨人や最下位からの逆襲を期す阪神も熱心な補強で戦いの準備を整えている。

 一方のヤクルトはというと、FA選手の獲得レースには参戦せずに静観。ソフトバンクを退団となった寺原隼人と五十嵐亮太という経験豊富なベテラン2名をチームに加えた。

 ほかには新助っ人としてスコット・マクガフとアルバート・スアレスの2投手を補強。さらには日本ハムとのトレードで一軍経験豊富な秋吉亮と谷内亮太を放出し、かつての新人王・高梨裕稔と若き大型内野手の太田賢吾を獲得している。

 他球団と比べると大きな動きはなかったなか、期待されるのが昨季躍進したチームにおいて万全でなかった選手の復活。なかでも期待がかかるのが、エースの小川泰弘だ。


達成ならチーム12年ぶり


 小川は2017年オフに受けた手術の影響もあって開幕には間に合わず。自身の開幕は大型連休明けの5月13日までずれ込んだ。

 以降はほぼほぼローテーションを守って投げ抜いたものの、最終的には18試合の登板で投球イニングも108回と不完全燃焼の一年となった。

 それでも、その中でチーム2位の8勝(5敗)を挙げて防御率2.75という成績を残したのはさすが。今季は万全な状態でフルシーズン働く姿に期待がかかる。

 オフに行われたイベントでは、「200イニング」という数字を目標として宣言。ルーキーイヤーにマークしたキャリアハイの178回を大幅に上回ることを誓った。


 投手の分業制が進む昨今、「200イニング」という数字のハードルは高くなっている。昨季クリアしたのは12球団見渡しても巨人のエース・菅野智之(202回)の一人だけ。ヤクルトでは2007年にセス・グライシンガーが209回でこれをクリアしたが、かれこれ10年以上も大台に到達した投手が不在となっている。

 ちなみに、日本人に限るとさらに戻って1998年の川崎憲次郎(204.1回)が最後。なんと20年以上も遠ざかっているのだ。

 大きな故障なくローテーションの柱として君臨してきた石川雅規でも、200回に到達したシーズンは一度もない。2008年には惜しいところまでいったが、198.1回であと一歩届かなかった。

 小川がこの目標を達成するということは、すなわち昨季以上の成績を残していることになるのは想像に難くない。昨季の悔しさを糧に、小川の奮起に期待したい。



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